能登「和倉温泉」の温泉旅館『能州いろは』宿泊記

2021年3月23日石川県

”能州いろは”を選んだ理由

まず初めに少しだけ自己紹介をさせてください。私は20代、彼は30代の社会人カップルです。

新型コロナウイルスの第二波も一旦落ち着いた2020年9月。

石川県七尾市にある和倉温泉街’能州いろは’という小さなお宿に宿泊することになりました。

このご時世ということもあり他の宿泊客と接する機会を少なくするため、

①総部屋数が少ない
②食事が個室

という2点に惹かれこのお宿に決定しました。

能州いろは 看板
能州いろは 看板

外観はとてもこぢんまりとした落ち着いた雰囲気の建物です。

能州いろはへチェックイン

お宿の玄関は本当に、"おばあちゃん家の玄関"という感じです。

靴を脱ぐと、中居さんが下駄箱にしまってくれます。靴を脱いだらスリッパではなく素足(靴下)で。

外出先でスリッパを履くのはカポカポして歩きづらいので苦手ですが、ここでは自宅で過ごす時のように何も履かずに歩き回れます。

チェックインの準備が整うまで掘りごたつで昆布茶をいただきながら待つのですが、

こちらがお茶を飲み終えるまで準備が整っていても急かすことなく待っていてくれるので、慌てずゆっくり休むことができました。

能州いろは 看板
能州いろは 館内の長火鉢

普段あまりお目にかかることが出来ない火鉢が置かれています。

ホテルのようなスタイリッシュなふうではなく"帳場"と呼ばれる和風な受付で非日常を味わうことができるのもおすすめポイントです。(時代劇に出てきそうだな、と思いました。)

実際に使われているかはわからないのですが、初めて見るタイプの火鉢に興味をそそられました。

能州いろは館内の様子

和風の建物はこじまりとして、全体的に暗めの落ち着いた雰囲気。

館内は京都に行ったときのような、お香のような和の香りで包まれています。

煌びやかな派手さや流行感はありませんが、大人にとっては静かで過ごしやすいのではないでしょうか。

全ての宿泊部屋を合計しても25室しかなく、館内で他の宿泊客とすれ違うこともあまりありませんでした。強いて言えば、お食事のために移動するときくらいでしょうか?

能州いろはのスイートルーム客室の様子

能州いろは スイートルームの様子
能州いろは スイートルームの様子

私たちが泊まったお部屋は1室しかないスイートルームです。

大きなベッドからは広い窓、その先には七尾湾と能登島…

残念ながら近くの建物の補修工事が行われていたようで少しだけ景観が気になりましたが、それを含めたとしても開放感を味わうことができました。

ふすまの向こうには、おやすみ処があります。

能州いろは スイートルームからの眺め
能州いろは スイートルームからの眺め

部屋の窓から見える景色にうっとり。大きな広い窓が最高!

能州いろは スイートルームからの眺む能登半島
能州いろは スイートルームからの眺む能登半島

向こう側に見える島は能登島です。

能州いろはの夕食

食事処へ行くと中居さんが個室へ案内してくれました。

料亭のようなお品書きを前に、とてもわくわくします。お品書きをみると、その品数に驚きます。

能州いろは 夕食 お品書き
能州いろは 夕食 お品書き

飲み物はビールをひと瓶お願いしました。

お料理が運ばれてくるスピードは早すぎず遅すぎずちょうど良いペースです。

能州いろは 夕食
能州いろは 夕食

こちらはキャビアが乗ったゼリー。 温かいお料理と冷たいお料理の両方が楽しめます。

能州いろは 夕食
能州いろは 夕食

箸休めのちょこっとお野菜。

能州いろは 夕食
能州いろは 夕食

石川県で水揚げされた新鮮な魚介類。

能州いろは 夕食
能州いろは 夕食

焼き甘海老やキャビアが乗ったゼリーと帆立のジェノベーゼ添え

奥に見えるのは”きぬかつぎ”。里芋のようなねっとりとした食感です。

能州いろは 夕食
能州いろは 夕食

笹の葉に包まれたモチモチのちまき

お出汁の効いた煮物

能州いろは 夕食
能州いろは 夕食

美味しい焼き魚

能州いろは 夕食
能州いろは 夕食

鴨肉のすき焼きは一人分ずつお鍋でいただきました。(生麩が美味しかった!)

その他にも、締めの白米と漬物やデザートのプリンなどを堪能しました。

実はその他にも別注文で"のどぐろの塩焼き"も頼めるのですが、あまりに満腹で2人では食べきることができないと判断し断念することに。

隣の個室はおそらく新社会人の男友達数名で宿泊していると思われる集団で、のどぐろを注文していました。

中居さんが運んできたときに「おおー!!」という歓声が聞こえてきたので、きっと華やかな宴になったのでしょう。

カップルや夫婦2人でのんびり過ごすもよし、友達どうしでちょっと贅沢な経験をするもよしなお宿だな、とほっこりした気持ちになりました。

能州いろはの温泉

温泉は女湯の「おあねえさん」と男湯の「おあんさん」に分かれています。

そこまで広くはないですが、混み合っているわけでもないので問題なく入浴を楽しめます。

私は翌朝早朝にも入浴しに行ったのですが、他には誰もおらず女湯貸し切り状態でした。

もっと客室数の多いホテル等ではできないであろう経験ができ、なんだか得したようなちょっと贅沢な気持ちになりました。

日常からは離れて、日々のご褒美として利用するのにぴったりだと思います。

能州いろはの朝食

能州いろは 朝食
能州いろは 朝食

大きな広いベッドでよく眠った翌朝は、これまたたくさんのおかずの朝食が…

食べ切れるだろうか…と心配している私たちに、「多かったら残してくださいね」と気遣いの声をかけてくれた中居さん。

この後の予定も鑑みて、無理のない範囲で美味しくいただきました。

ご飯は少し柔らかめ。白いご飯によく合うお漬物や焼き魚、佃煮、だし巻き卵、お味噌汁、サラダも忘れず。

デザートはヨーグルトです。小学校の給食のような懐かしさも感じました。

このお米も石川県産だそうです。

ちなみにご飯はおかわりし放題!

ご飯によく合うおかずたち。お腹いっぱいになりました!

能州いろはチェックアウト

翌朝10時、チェックアウトのため受付を済ますと宿主の旦那様が私の手のひらに何か乗せてくださいました。

「あったかい。なんだろう?」と思って頂いたものを見てみると、手のひらには白いゆでたての温泉卵が。

今朝の温泉のお湯で作ってくださったそうです。

ホームページの宿泊内容には、最後にこんなものが頂けるなんて書いていなかったので、お宿の方の心遣いにとても嬉しくなりました。

笑顔で「お気をつけて」と見送ってくださり、大変気持ちよく旅の続きに出発することができたのでした。

今回ご紹介したのは、石川県七尾市の和倉温泉街にある’能州いろは’です。

静かでゆったりとした「大人の旅」を希望の方にぴったりの、素敵なお宿だと思います。

機会があればぜひ宿泊してみてください。