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夜の本館は映画の世界に迷い込んだような不思議な空間だった『国文化財の宿 美保館』宿泊記

2021年9月14日島根県

島根県・美保関に、国の有形文化財に登録された老舗旅館があります。

以前に雑誌で見かけてから、ずっと泊まりたかった宿でした。

季節は秋。ようやく念願叶い、宿泊です。

美保館へチェックイン

お宿についたのは夕方17時。

美保館は、ちいさな内湾に立ち並ぶ建物の一角あります。

駐車場は海の目のまえ。波止場から落っこちないように慎重に車を停めました。

車を降りると、潮の香りとともに旅館の方がお出迎え。

私が雑誌でみた憧れの建物は、美保館の「本館」です。大変貴重な建物なので宿泊は「新館」のみで、本館は朝食会場に使われています。

さっそく新館の中に入ります。

レトロな雰囲気の館内。

チェックインの受付を済ませると「どうぞ、お好きな浴衣をお選びください」といわれました。

みると受付の横に数種類の浴衣が並べられていました。子どもと私はウキウキと浴衣選び。浴衣を着て港町をお散歩することもできるようです。

美保館のお部屋

浴衣をなんとか選んだあとは、エレベータに乗って二階へ。

美保館 新館 客室 「出雲」
美保館 新館 客室 「出雲」

案内された角のお部屋は「出雲」と名前がついていました。

扉を開けると、小さな玄関にバスルーム。水回りは改修されたのかピカピカで清潔です。

襖を開けた先には広いお部屋がありました。その奥の障子戸を開けると鏡台に冷蔵庫、椅子とテーブルがあります。

美保館 新館 客室 「出雲」からの眺め
美保館 新館 客室 「出雲」からの眺め

そして、窓からは海が見渡せました。

小さな港町の風景に、旅情を感じます。

さっそく美保館のお風呂へ

夕食のまえに、浴衣に着がえてお風呂へ向かいました。

お風呂は新館の最上階にあります。

大浴場はとても広々していて、大きな窓からは海が一望できました。

石造りの浴槽も広くのびのびとできます。思わず泳ぎだしそうになる子どもを引き止めながら、じっくりお湯に浸かりました。

洗い場も間隔が広くとってあるので、子供連れでも快適に使えます。

美保館のキッズルーム

この大浴場のある階には、旅館には珍しい「キッズルーム」がありました。

プレイマットが敷かれた場所には、小さなすべり台やぬいぐるみ・絵本などが並んでいます。

夫がお風呂に入っている間、子どもとカブトムシの絵本などをみて楽しみつつ待つことができました。

美保館の夕食のお料理

お風呂でさっぱりしたあとは、夕食の時間。

夕食の準備ができると、中居さんが部屋まで呼びにきてくれます。

スリッパを履き夕食会場へ。

夕食会場は、客間のような個室でした。洗面やお手洗いも完備されています。

子供連れなので個室はとてもありがたいです。

美保館 新館 夕食
美保館 新館 夕食

テーブルには、所狭しとたくさんの夕食が並べられていました!

美保館 新館 夕食
美保館 新館 夕食

豪勢な夕食に「ワアー!」と思わず歓声を上げてしまいます。

美保館 新館 夕食
美保館 新館 夕食

ちゃんと小さな子にも豪華な夕食が用意されていました。

いよいよ宴のスタート!

美保館 新館 夕食
美保館 新館 夕食

港近くだけあって、新鮮なお刺し身が並びます。この地方特有の甘みのある醤油につけていただきました。

もちろん味は絶品です。

美保館 新館 夕食
美保館 新館 夕食

こちらはサーモンのカルパッチョ。身とタレが美味しくて、すぐに空になってしまいました。

美保館 新館 夕食
美保館 新館 夕食

そして今回のメインは「紅ズワイガニ」

1人1体が嬉しくて、写真をパシャリ。

こちらは茹で蟹ですが、このほかカニの刺身も堪能しました。

美保館 新館 夕食
美保館 新館 夕食

茹で蟹はある程度楽しんだら、カニ味噌や身をカワイイ鍋に入れてご飯と一緒に「カニ雑炊」

口の中に広がるカニの味と香り。まさに至福のひとときでした。

夜の美保関でお散歩

美保館
美保館

美味しい夕食でお腹が一杯になったあとは、夜の美保関をお散歩。

宿の裏手にある青石畳通りには、多くの詩人・文豪が美保関について詠んだ歌碑が並んでいます。

街頭に照らされた石畳や入り組んだ家々、内湾の穏やかな風吹く夜の港。

なるほど、ついつい詩を詠みたくなる場所でした。

美保館 周辺
美保館 周辺

美保関の青石畳通りの入り口に掲げられていた提灯。「だんだん」とは出雲弁で「ありがとう」

美保館 周辺
美保館 周辺

青石畳通りでぽつんとお醤油屋さんに明かりがついていました。

美保館 周辺
美保館 周辺

ふらりと近寄ると、お行儀のいい猫さんがガラス戸の前に座っています。

美保館 周辺
美保館 周辺

閉店あとの店番をしているようで、なんだか物語のような可愛らしい光景でした。

夜の美保館本館はまるで「千と千尋の神隠し」の世界

美保館 本館 外観
美保館 本館 外観

美保館の本館では、夜、ひっそりとBARがオープンします。

今回は子供連れだったので行けませんでしたが、宿泊客は「本館の見学無料」とのこと。

夜のお散歩がてら、さっそく念願の本館を訪れました。

美保館 本館 館内
美保館 本館 館内

中へ入ると、夢のような光景が広がります。

なんだか「千と千尋の神隠し」の世界に迷い込んだよう。

美保館 本館 館内
美保館 本館 館内

ガラス天井からは外がみえました。

美保館 本館 館内
美保館 本館 館内

屋外のような屋内のような、不思議な空間。写真のブレ加減からも念願かなった興奮が伝わります。

美保館 本館 館内
美保館 本館 館内

館内の至るところに意匠が凝らされていました。

美保館 本館 館内
美保館 本館 館内

懐かしの黒電話。よく見ると現役で使われていたので驚きました。

美保館 本館 館内
美保館 本館 館内

清掃も行き届いていて、大切に管理されていることが伝わってきます。

夜の美保館をじっくり楽しんだ時間は、いまだに夢だったのではないかと思うほど特別な体験でした。

美保館の朝

美保館 新館 客室 「出雲」からの眺め
美保館 新館 客室 「出雲」からの眺め

そして、朝。障子を開けると素晴らしい景色。

窓をあけ港を眺めながら支度をして朝食を食べに、朝の美保館本館へ。

美保館 裏手 青石畳通り
美保館 裏手 青石畳通り

この日は朝方は天気雨。濡れて一層美しくなった青石畳を愉しむことができました。

美保館 本館 館内
美保館 本館 館内

本館へ到着すると、夜とはまた違った雰囲気。

屋内ですが朝日が降り注いでいます。

美保館 本館  朝食会場 朝食
美保館 本館 朝食会場 朝食

本館の2階。海を望める朝食会場にて朝ごはんをいただきます。

窓が開けられ、潮の香りが漂っていました。朝から爽やかな気分です。

朝食は、とても丁寧に作られていました。なかでもイカは甘みが強くて新鮮そのもの。

憧れの美保館本館で港町ならではの美味しい朝食を味わい、身も心も満腹になりました。

朝の神社参拝と美保館をチェックアウト

チェックアウト前には美保神社にて「朝御饌」を見学。幸運なことに、秋分祭と重なり一年に一度の神事を間近で拝見することができました。

美保館 新館 客室 「出雲」からの眺め

宿から眺める港町の景色を名残惜しく思いつつ、チェックアウト。

宿の方に見送られながら、車で宿をあとにしました。

美保館の滞在記ブログまとめ

国の有形文化財に登録された「美保館本館」期待を上回る素晴らしさでした。

建物自体もさることながら、美保関の港町の光景も昔にタイムスリップしたかのような錯覚が起きます。

食事も素晴らしく「かに料理」が絶品でした。境港もほど近く、大きなカニが惜しげもなく食事に使われています。お腹から蟹の足が生えそうなほどカニをたらふくイタダキました!

また美保館は子供連れにも優しいお宿です。キッズールームはもちろん子供用浴衣や子供椅子などの細かい配慮も行き届いていました。

今回は時間の都合上できませんでしたが、釣り竿の貸し出しもあり、お宿の目の前の港で釣りも楽しめるそうです。