『季さら別邸 刻~Toki~』宿泊記ー特別室「紺碧」のお部屋に夢見心地でした
ようやく世の中が落ち着きをみせはじめ、夫婦2人でどこか近場で宿泊をしようと少し良いお宿を探していました。目にとまったのは、以前から気になっていた鳥羽湾を望む『懐古ロマンの宿 季さら』
その頃は妊娠中だったので、抱きまくらやノンアルコールドリンクが充実し、さらに食事や温泉がお部屋のみで完結する<マタニティプラン>を予約しました。
- お宿での実体験を書きました
- 思い出に残るようなよいお部屋と食事、そして何よりスタッフの気遣いを感じられます。特別な気分を味わえる素敵なお宿でした。
- 記事の最後にはお宿のSNS口コミも!
予定とは違ったけれど…
しかし楽しみにしていた矢先、お宿から一本の電話が…。「社会状況で、宿泊人数が少なく、ご予約の日は休業いたします。」とのこと。
お恥ずかしい話ですが、電話越しに号泣してしました。すると、担当者から別の提案が。
「季さらは休業となりますが、もうひとつの『別邸 刻』を案内させてほしいのですが、どうでしょうか?」というものでした。さらに「マタニティプランはないですが、できる限り同じようにさせてもらいます。また宿泊費用は少し上がりますが、その差額はいりません」とのことでした!
担当の方がとても丁寧に対応してくださった事もあり、まさかの提案に少し迷いながらも、そちらの宿に変更を決めました。
到着〜チェックイン
当日は近くの博物館などを観光し、少し早めにお宿へ到着。道中には入り組んだ山道があり、ナビ無しでは少し厳しいです。 そのかわり眺めは最高!お宿は落ち着いた雰囲気で『別邸』という名にふさわしい貫禄を感じます。
駐車場に車を停めると、小雨が降るなか男性スタッフが走り寄ってきて、名前などを確認し荷物を持って宿まで案内してくれました。入口でのお出迎えはよくありますが、宿泊人数少なめのお宿だからでしょうか、手厚い歓迎に感激しました。
フロントは紺を基調とした、まるで美術館のような趣で、どの年代にも喜ばれそうな品のある落ち着いた雰囲気でした。
季節は夏でしたが、本物そっくりの人工暖炉のパチパチとした音が心地よかったです。
暖炉に見惚れながら待っていると、私たちの部屋担当の方とお宿の支配人さんが来てくれました。宿が変更になったことを再度丁寧にお詫びされました。
「むしろ、こちらとしては大変な時代に少しでも応援したい気持ちと、こうやって別邸へ泊まれることになったので有難いぐらいです。」と伝え、和やかな雰囲気でした。
特別室「紺碧」のお部屋
案内を受けお部屋へ向かうなか、そういえばどのお部屋になるのか聞いていないことお思いだし、ワクワクしていました。というのも、自然界の様々な『青色』をテーマにした十種類の客室があるとサイトで見ていたからです。
案内されたのは一番奥の部屋『紺碧』。びっくり!特別室の一番良いお部屋でした!
担当の方が一通り説明をしてくれる間は大人しく聞いていましたが、そのあと夫婦で大騒ぎ!
お部屋の大きなテレビではアマゾンプライムやネットフリックスも見放題、広い風呂が足湯も含めて3つも。特大のベッドにも飛び込みました!なにかの記念でないと、なかなか泊まれないような特別なお部屋に夢見心地でした。
しかし、ここでちょっとした問題発生。マタニティプランにあったノンアルコールドリンクが冷蔵庫にありません。できる限り対応するとのお話だったので仕方ありませんが、準備されてなくて少しシュンとなっていました。
ところが、私の様子をどこかで見ていたかのように、少ししてから、支配人さんが慌てた様子で沢山のノンアルコールドリンクを持ってきてくださいました!
「入れ忘れておりました」とのことです。ビールを飲む旦那の横で、ようやく私も一息つくことができました。ちなみに、抱きまくらはありませんでしたが、枕はたくさんあったので問題ありませんでした。
季さら別邸 刻~Toki~の夕食のお料理
夕食はフレンチと聞いており、少しドキドキ。しかも部屋にはカウンターテーブル。こんな部屋は初めて。
時間になると次々運ばれてくる料理は、少し不思議な見た目とびっくりするような美味しさで、ただ食べるだけでなく目で見て楽しむエンターテインメントでした。
どの料理も夫婦で写真を撮り合い、どう食べたらよいのかどんな味がするかとキャッキャしながらとても楽しい時間でした。
一品一品が繊細で美しい芸術のような食事でした。
妊娠中なので生物を少なめにしていただきました。マタニティプランのプレゼントで、アワビも出していただき嬉しかったです。
私には丁度な量でしたが、旦那はもう少し食べたかったようで、たくさん食べたい男性には少し物足りないかもしれません。しかし、あとにも書きますがロビーにて、セルフのアルコールやジュース・ちょっとしたおつまみもあるので、それとセットで考えるとちょうどいい量かもしれません。
露天風呂の温泉にゆっくりと。アメニティにもびっくり。
夕食後にゆっくり入浴。2つの湯船があり、どちらも温泉。室内は少し熱めでとろみのある湯。露天風呂は丁度いい温度でゆったりした広さでした。
露天風呂の横には足湯があり、ビール片手に足湯に入る旦那が幸せそうで、見ているこっちまで幸せになりました。
そして驚いたのがアメニティです。ホテルに泊まると、どんなアメニティがあるのか気になりますが、なんとここはシャンプー・リンス・ボディーソープが『BVLGARI(ブルガリ)』BVLGARIにアメニティがあるとは知りませんでした。
夫婦で恐る恐るBVLGARIに初挑戦!…香りがすごい。とてつもなくいい香り。あとで余ったのを自宅へ持ち帰りましたが、自宅の浴室からは似合わないような高級な香りが押し寄せて圧倒されました。いい経験でした。
他にも高級アメニティがたくさん。なかなかエステも行きにくい時代に、セルフエステさながらで大満足でした。
就寝までの一時はサービスのドリンクで一杯
食事とお風呂に大満足したあと、少しロビーへ。こちらにはアルコールやドリンク、ちょっとしたおつまみのセルフサービスがありました。
お酒大好き旦那が大興奮。エビスのビールを自分で入れることができ、気がつけば7杯も飲んでました。私はお酒が飲めないのでブドウジュースを選びましたが、ジュースや紅茶の種類も豊富なので呑めない人も楽しめます。おつまみはチーズ・梅干し・お菓子といったものでした。
そのままデッキにでると海が見えて、船や街の明かりがチカチカ。夏の夜風が心地よかったです。
宿泊の人も限られているので、密になる心配もなくゆったりと席に座れました。夫婦ふたりで今までの楽しかったこと、これから二人でしたいこと、産まれてくる子どものことをたくさん話し、幸せな時間を過ごすことができました。
手抜きなしの丁寧な朝食を堪能
朝風呂を堪能したあとは、ふたたびお部屋のカウンターで朝食です。夜はフレンチでしたが、朝は和食とのことで楽しみでした。
すると、料理が出てくるわ出てくるわで、大きめのカウンターテーブルがお皿でいっぱい。こちらは腹ペコの男性でも満足のいく量だったようです。
ひとつひとつが丁寧なお味。地産地消を意識された内容で自分で焼くのも楽しかったです。朝から大満足でした。
『季さら別邸 刻~Toki~』のブログ宿泊記まとめ
あっという間に帰りの時間。ここで少しトラブルが。お会計の際、すでにネット旅行サイトを通しカード決済をしていましたが、まるまる請求がありびっくり。宿側では確認が取れず、慌ててカード決済の画面を見せ解決しましたが、少し焦りました。
けれど、お見送りの際には、担当者から温かいお手紙をいただきました。そういったおもてなしも初めてでびっくり!とても嬉しかったです。車まで荷物を運んでいただき、お見送りは数人のスタッフのかたが出てきてくださり手を降ってくれました。
当初の予定とは違ったけれど、終わってみればそれが返って幸運にも思えた、とても良い旅でした。思い出に残るようなよいお部屋と食事、そして何よりスタッフの気遣いを感じられます。
巣ごもりな世の中で、特別な気分を味わえる素敵なお宿でした。