旅館やホテルを上手に決めよう!選び方のポイントとお得な探し方を解説
「宿選び」…これもまた旅の醍醐味ですね。宿選びのポイントや、お得な探し方をこの記事ではご紹介します。
添乗員として旅行会社へ10年以上勤務。夫は温泉旅館を経営中。子育て中の母。豊富な経験をもとに、みなさんに役立つ記事を心がけています。
宿探しの方法
旅の目的で探す
一番良い宿探しの方法は、必ず「旅の目的」から探すことです。
「このホテルはおしゃれで綺麗な割に、安い」
「この旅館は立派な写真ばかりが掲載されているし、値段の割に付随するサービスが多い」
など、安さやサービスだけに惑わされてはいけません。
例えば、冬にスキー場で賑わう山麓のホテルなどに街への観光で安く泊まったとしましょう。
日中に街を観光し「いざホテルへ!」 とタクシーで向かってみたら、山道をくねくねと走り宿までかかった時間は30分!
そして「また街へ夕食に繰り出そう!」と思ったら、街まで遠すぎて億劫に。
なんてことも起こりえます。
「夜くらいは静かな場所で眠りたい」という人にはお勧めですが、効率的に観光をして歩きたい人にとっては向いていませんよね。
このように旅館やホテルのなかには、立地のデメリットをカバーするため、値段を下げなければならない場所もあるのです。
「旅の目的」が決まっていれば、大まかなこと予定を立てたあとは効率よく観光できます。
例えば観光を目的にした旅では、行きたい場所やルートに合った立地にある宿が最適です。
駅から近いホテルなら、最終日のチェックアウトあとも手ぶらで観光を楽めます。あとはフロントに預けておいた荷物を受け取り帰路につくだけです。
旅行に行く前にどんなことをしたいのか考えるのも、旅の醍醐味なのではないでしょうか。
ホテル予約サイトを活用する(じゃらん、トリバゴ、Hotels.com、楽天トラベル等)
旅の目的は人それぞれです。
レンタカーで広い土地をドライブか、それとも京都のように歩いてお寺巡り、はたまた人里離れたリゾートホテルを満喫する旅なのか。
その時その時に合わせた宿を探すことをお勧めします。
しかし「宿を満喫する目的」以外の旅行の場合は、必ずホテルの立地を絞って検索してください。
ホテル予約運営サイトは、いくつかの部屋を宿から一括で買い取るかわりに安い価格で購入者へ提供しています。
そのため混んでいる時期を除けば、通常価格よりもお安く宿泊できるはずです。
立地や価格などの絞り込みもでるので、宿のみを予約する人にとってはこれが一番簡単な方法です。
ホテル独自のサイトを活用する
泊まりたいホテルがもともと決まっている場合には「ホテルのホームページ」から予約する方法もあります。
多くのホテルで、様々な宿泊プランを提供しています。
朝食付き・アーリーチェックイン・お子さま添い寝プラン・夕食付プラン等々。。
例えば、朝食も夕食もホテルで済ませる場合など、全ての料金を込みにすれば意外にもお得な値段で宿泊できてしまうかもしれません。
予約を決定する前に、そのホテルの予約ページにも一度目を通しておくと良いでしょう。
旅行会社から予約する
旅行会社で予約するメリットはなんでしょうか?
それは、「訪れる土地についての情報が豊富」そして「培ったパッケージ力」があることです。
『JTB』や『HIS』など大手旅行会社は、かつて団体旅行やパッケージツアーの予約取り扱いが主としていました。
ところが最近ではツアー客は減少して、団体に限らず個人でも利用されるようになっています。
大手旅行会社でも予約サイトを持つようになり、Web上から簡単に予約がでるようになりました。また窓口では無料で旅の相談にも乗ってくれます。
パッケージツアーとは「旅行会社があらかじめ、いくつかの枠を買い取る代わりに『団体枠』として安く仕入れをしているので、利用者が支払う料金は安く済む」という仕組みです。
ホテルや旅館にとっては通常料金のみの価格にて利用者に提供するほうが、もちろん高く売ることができます。
ですが閑散期や平日には、どうしても空き部屋が出てしまいます。
そこで旅行会社と契約し一定の部屋数を提供することで、空いている部屋を埋めてもらうことができるのです。
ではなぜ、旅行会社が仲介すると利用者がふえるのでしょうか。
旅行会社は宿泊施設のほか、JR・飛行機会社・レンタカー会社・食事場所などとも同じように契約を結んでいます。
すると、個人が予約する一連の旅行代金の何倍もお安い値段で旅行が成立してしまうのです。
たとえば宿単体の予約だけでなく、飛行機と宿・JRと宿・JRと宿とレンタカーなど、組み合わせをすればするほどお得になります。
こうして旅行会社が仕込む部屋や座席を組み合わせることによって、個人ではどうやってもかなわない、摩訶不思議な価格で旅に出ることができてしまうのです。
そのためには、旅のスケジュールをある程度決めてから、旅行会社で予約することをオススメします。
旅行の主軸(自宅から現地までの足、現地の空港や駅からの足、そして宿泊施設など)全てを旅行会社で購入することで、大きな割引となります。
ただし、団体枠は予約後の変更やキャンセルができないことがあります。
あらかじめよく確認しておくことをお勧めします。
航空会社のマイルをためる
旅行好きの人は、航空会社のカードを持っている方も多いのではないでしょうか。
実は、JALもANAも世界の中で、それぞれのグループに属しています。
JALは「ワンワールド」グループ、ANAは「スターアライアンス」グループです。
海外旅行に行く際に海外の航空会社を利用しても、「スターアライアンス」に属している会社であれば、ANAマイレージクラブにポイント加算することができます。
JALの場合も同じです。
国内旅行であれば、全日空か日本航空などのマイレージカードがあります。
実はこのマイレージカード、旅館・ホテルへの宿泊やショッピング、最近ではリユース等でもポイント加算することができます。
そうして貯まったマイルで、飛行機のチケットを購入し宿泊することも可能になるのです。
頻繁に旅行に行かれる方には、非常にメリットの大きいカードです。
ちなみに、国内航空会社のマイレージカードには有効期限がありますが、海外の航空会社では有効期限が設けられていないものもあります。
まとめ
少しでも多くのものを見たい「観光系」旅行か、それともホテルや旅館でまったりと優雅にすごす「滞在型」か。
ご自身が計画中の旅行の形態によって予約の仕方も変わってきます。
『旅』は計画の段階からすでに始まっています。
「あそこに行ってあんなものを食べてみたい」「あれが見たい」「これもしたい!」などと妄想を膨らませている時間がとても楽しい時だと思います。
日常から離れて旅に出る皆さまの明日が、笑顔で溢れていますように!