『国民宿舎清嵐荘』宿泊記ー出雲湯村温泉の源泉かけ流し貸切露天風呂が最高!
日頃の疲れを癒やすため、島根県雲南市にある『国民宿舎 清嵐荘』に宿泊しました。
もともと日帰り温泉をよく利用していましたが、2019年末ごろに建物が完全リニューアルされました。新しくなってから行くのは初めてなのでとても楽しみです。
- お宿での実体験を書きました
- 温泉メインに考えていたので、食事の美味しさには驚かされました!食べる順番を意識した丁寧な味付けが印象的。
- 記事の最後にはお宿のSNS口コミも!
和モダンのロビーでゆったりチェックイン
周辺の観光をしてから、お宿へ向かいました。向かう道も山の中です。爽やかな空気を楽しんでいたら、あっという間にお宿へ到着しました。
到着してすぐ、正面に建物が見えます。以前はレトロなコンクリートの建物でしたが、様変わり。古民家がモチーフでしょうか、焦茶の格子をあしらった建物が周りの緑とよく似合っていました。
建物の前の広い駐車場に車を停めて、建物へ入ります。荷物が多い方は宿の荷物キャリーを使われていました。
館内へ入ると左手に受付があります。すぐスタッフの方が笑顔で暖かく出迎えてくださいました。みなさんハキハキされて、とても清々しい気持ちになります。
受付にてのチェックイン手続きを夫に任せて、ラウンジやロビーをウロウロ。高級感のある和モダンな内装にびっくり! どこもかしこもオシャレで新しく清潔な印象です。
開放的なロビーやラウンジには、所々に奥出雲の名産品やたたら・神話をモチーフにした調度品が見られました。
七夕飾りと短冊を発見。誰でも自由に書いて結び付けれるようでした。雨の多い時期でしたので、織姫と彦星の無事の再会を祈りました。
受付の真向かいには、お土産コーナもあります。おつまみやアイスもあるので、あとで寄ってみる楽しみが増えました♪
受付にはシャワーキャップがありました。日帰り温泉の利用客も多いので、嬉しいサービスですね。
チェックインの手続きを済ませたあとは、お部屋に向かいます。
宿泊階は大浴場と同じ階にありました。エレベーターを降りると開放的なくつろぎスペースがお出迎え。窓から見える緑が眩しいです。
ピカピカの新築のお部屋に感激
お部屋につくと、お風呂に一番近い部屋と分かり嬉しかったです。何回も温泉に入ろうとワクワク♪
スタッフさんから渡されたお部屋のカギは、この時期にはありがたい清潔な個別包装でした。
そしてお部屋のなかは、とっても広い! まだ一度も使われてないのでは?と疑ってしまうほど床もピカピカです。
玄関フロアから右手に入ると寝室のあるお部屋、フロア正面が洗面脱衣とお風呂、左手にはトイレが有りました。
部屋に段差がなくバリアフリーになっていますので、家族連れにも良いですね。寝室とトイレの間に空間があるのも気分的にありがたかったです。
お部屋もとても素敵。畳コーナもありイ草の香りに心和みました。
清潔で手入れが行き届いておりホコリ一つありません。ここに来る前は川ではしゃいでいたので、こちらが逆に汚してしまわないか心配になりました^^;
テーブルにあった、たまごまんじゅうをパクリ。香る卵の風味とほんのりとした甘み。とても美味しいです。おかげで一息つくことができました。
ベランダに出ると川のせせらぎが楽しめました。周りは山に囲まれているので、どこを見ても自然でいっぱい!手すりはガラス張りなので景色を十分に楽しめます。
ふとベランダ床の柔らかな歩き心地に気づき驚きました。細かいところまで心遣いを感じますね。
客室のお風呂
お部屋にはお風呂もついていました。大きな窓がついていて明るいキレイなお風呂です。
今回は使いませんでしたが、もし温泉に入れなくても十分リラックスできそう。シャンプーなどのアメニティも備え付けられています。
脱衣所も贅沢なほど広々としています。
化粧水や綿棒などのアメニティも揃っていて、鏡が大きいので身支度しやすかったです。床も麻のような素材で足ざわりもバッチリでした。
『お姫さま』撃退グッズ
お部屋の入り口に、面白いものを発見しました!
山の中だけあって、虫が多いようです。マイナスな印象を抱きがちな虫の出現ですが、こうして『お姫さま』がお越しになったと表現されるとなんだか素敵な出来事に思えますね♪
優しいお宿の配慮が伺えました。ちなみに宿泊の最後まで『お姫さま』には会えずじまいでした。残念?
源泉かけ流しで極上の露天風呂
家族で浴衣に着替え、いざメインの温泉へ!
清嵐荘では大人用浴衣はもちろん、子供用の浴衣も用意されています。なでしこ柄の浴衣でちょっぴりお姉さん気分になれたようで、いつもよりおすましさんでした。
子供にとって温泉宿はレジャー感少なめなので、親としても機嫌良くいてくれて助かります。
こちらは男湯『たたらの湯』、女湯は『おおはらの湯』です。大浴場はこちらの2種類で、朝晩で入れ替え制になっていました。このほか家族風呂も2種類あります。
たたらの湯はシックな内装です。日帰りで来られる方が多いからでしょう、貴重品用ロッカーもありました。洗面にはアメニティは綿棒のほか化粧水と乳液があります。
温泉地などでのドライヤーの風力が弱いことが多いのですが、こちらは強い風が出るので髪もすぐに乾かせたのが嬉しかったです。
温泉の大浴場は撮影ができませんでしたが、浴室は広々。内湯と露天風呂のほか、一人で入れるつぼ湯の3種類の湯船があります。運良く貸切状態でした♪
風呂洗い場には仕切りがついているので、子供連れでも気を使わずに使用できます。メイク落としやシャンプー・リンス・ボディーソープも揃っていました。
さっそく体を洗ってから、石造りの内湯に浸かりました。10名程がゆったり入れそうな広い湯船を独占。内湯の全面ガラス張りの窓からは、深い森の景色を楽しめます。
温度も丁度良く、匂いもなく色は無色透明でした。少しとトロみがありアルカリ性温泉なのでお肌がツルンツルンになります。子供と肌を触り合っていました。
内湯だとすぐにのぼせてしまうので、楽しみだった露天風呂に入ってみることに。お外だからか、内湯より温度は高めにしてあります。
少し熱めのお湯に浸かりながら、そよ風に吹かれつつ肩までじっくり浸かっていると、体が芯からほぐれました。子供はサイズ感が丁度よいのか、つぼ湯にばかり入っていました。
脱衣所には、ウォーターサーバーがありました。ここで冷たい水をちょこちょこ飲みつつ、何度も温泉に浸かって満喫できました。
そしてお風呂上がりといえばこれ! 休憩コーナ向かいのスペースにあったビン入り牛乳です。
通常の牛乳とコーヒー牛乳の2種類。人気なようで、私達が買うと、ちょうど売り切れになってしまいました。早いもの勝ちのようです。
子供は牛乳、大人はコーヒ牛乳を一気飲み!温泉で火照った体に染み渡って行きました。
貸し切りの家族風呂も源泉かけ流し
別の日に家族風呂も利用したので、ついでに紹介です!
家族風呂は、『いいしの湯』と『おおはらの湯』の2種類。
今回は『おおはらの湯』に入りました。
受付で家族風呂専用の鍵を受けとって入ります。入浴時間は一時間と決まっていましたので、少しでも早く入るため大急ぎでした笑
入るとすぐ、お手洗いがあります。 家族風呂のなかにあるのは、とってもありがたい!
脱衣所も十分な広さがあり快適そのもの。子供連れで荷物も多かったのですが、置き場にも困りませんでした。床も柔らかい素材で、思わず寝っ転がりたくなりました!
写真にはありませんが、扇風機もついています。のぼせやすいので限界になると扇風機の前に行き、体を冷やしていました。
お風呂はこんな感じでした。流し台も湯船も広くて感動です!坪庭までついています。
家族風呂といえどもちろんかけ流し!贅沢な気分です。かけ流しの部分は打たせ湯のようにして入るととても気持ちよかったです。おでこに当てて、シロダーラ気分も楽しめました。
お湯から出たり上がったり、坪庭に出られたのでそこで涼んだりしながら、あっという間に一時間が経ってしまいます。
久々に家族三人ゆったり過ごせました。もちろんお風呂上がりには、ビン牛乳を頂いて大満足の日帰り温泉でした。
レストラン「稲田姫」の夕食のお料理
温泉を楽しんだあとは、夕食会場へ向かいました。お湯に長めに使ったせいか、お腹がペコペコです。
夕食会場はレストラン『稲田姫』でいただきます。
到着してすぐにスタッフさんが笑顔で出迎えてくれ、窓際にある一番角の席に案内してくれました。席に座ると、すぐに夕食が運ばれてきました。
こちらは今回の食事のお品書きです。
まずは食前酒の梅酒で乾杯♪スッキリした甘さで爽やかな風味の梅酒でした。
こちらは前菜です。
ひとつひとつのお味が濃厚!一品ずつ丁寧に仕上げてあることが伝わります。「美味しい!」「これも美味しい!」と次々に平らげてしまいました。
見切れていますが右側の豆腐はレストラン特製だそうで、クリームのような食感で濃厚なお味でした。
そして牛肉の陶板焼きです。あんまり美味しいので、子供にお肉を奪われてしまいました。
奥出雲のきのこを使った揚げ物と美味しいコシヒカリ♪
この揚げ物は、本当に絶品でした!こんなに味がしっかりして肉厚なきのこは初めて。衣サクサク、塩加減もバッチリでお代りしかったです。ご飯も美味しいので、いつもより多めに食べてしまいました。
こちらはデザート。
奥出雲の小豆が使われています。一見甘そうですが、とてもサッパリしていましたよ!
こちらは子供の大好きが詰まった、子供プレートです。 味も美味しかったようで特にハンバーグは瞬時に消えていました。
温泉メインに考えていたので、食事の美味しさには驚かされました。食材の美味しさはもちろん、食べる順番をきちんと意識した、とても丁寧な味付けが印象的。
レストラン入口にあった看板を見ると、清嵐荘は卵かけご飯専用のお醤油『おたまはん』で知られる会社が、運営されていたようです。通りで美味しいわけです。
思い返せば、ここ奥出雲は食材も豊富かつ美味しいことで有名なのでした。リーズナブルなのにレベルの高い料理が楽しめて大満足でした!
ふかふかお布団のベッドで就寝
食後、売店があるのを思い出したので行ってみました。
簡単なおつまみを探そうと思っていたのですが、「さくら塩アイス」というネーミングに惹かれ衝動買い。 お宿の近くの『木次』は桜が立ち並ぶ土手が有名で、桜にちなんだ商品が売店でもあちこちに並んでいます。
お部屋でさっそく食べることにしました。上に乗っているのは、桜の塩漬けです。
肝心のアイスのお味は、お風呂上がりには最適な甘じょっぱさ! 桜の風味もしっかりあって、桜餅に似たクセになるお味でした。
もう一度温泉を楽しんだあとは、自動販売機で買ったお酒を飲んで就寝です。子供が一人で寝たがったので、ベットを譲った夫はふっかふかの羽根布団と敷布団で眠っていました。
朝食の食事も美味
よく眠れたおかげで、目覚めもスッキリでした。朝から、また温泉へ。またもや貸し切り状態で朝の清々しい空気のなか、ゆっくり温泉を楽しみました。
そしてお風呂上がりはもちろん、ビン牛乳を購入。今度はその場で飲まずお部屋に持ち帰り、朝の支度をしながらゆっくりとおいしい牛乳を味わいました。贅沢な朝に夢心地です。
程よくお腹も空いたので朝食会場へ。
朝ごはんもちょうどよいボリュームです。煮物が特に美味しくて朝から幸せでした。
珍しい『ヤマメ』の焼き物。山の中ならではですね。
その場で焼くのでお魚の香ばしい香りが食欲をそそります。繊細かつお味もしっかりあるのであっという間に食べてしまいました。
もちろんご飯もあります。お替りしたこの炊きたてご飯の上に、ネッカエッグを割り入れ『おたまはん』をかけたら、卵かけご飯の出来上がり!
美味しそうすぎて、写真を取るのも忘れあっという間に食べてしまったことだけは心残りです。
こちらは子供プレート!おにぎりがミニサイズでかわいい♪ 右上にはミニケーキもあります。
ところが子供はプレートもそこそこに、卵かけご飯を夢中で食べ満腹になっていました^^;
食後は可愛らしいカップでコーヒーを楽しみました。
食後はお部屋に戻り、またもやお風呂へ。「もう上がろうよ」子供と言い合いながら、名残惜しくていつまでも入っていました。そのあとは、チェックアウト時間ぎりぎりまでくつろいで宿をあとにしました。
宿を出るとき「素晴らしいお部屋でした」と伝えたところ「一番いいお部屋にお泊まりでした。」と最後の最後に衝撃事実を知らされました。
久しぶりの旅行でしたので、とてもいい思い出となりました。
国民宿舎清嵐荘のブログ宿泊記まとめ
もともと日帰りで家族風呂をよく利用していた清嵐荘。当初から利用客も多く人気で、スタッフさんの温かな対応や食堂の軽食の美味しさ、お風呂上がりの牛乳が大のお気に入りでした。
「そのうち宿泊もしたいね」と言っていたら、リニューアルするための工事のため休業になり、しばらく足も遠のいていました。
そして今回オープン後に始めて行った清嵐荘の変わりようには本当に驚きました!無骨なコンクリ造の建物から和モダンな建物へ大変身!
建物へのアクセスもしやすくなりました。冬は寒かった建物内も全館の室温に保たれ、とても快適。でも温かいスタッフさんの雰囲気はそのままなのが嬉しかったです。
楽しみだったお風呂もバリアフリー仕様になり快適!清潔で寛ぎやすくなっています。露天風呂の雰囲気も明るく素敵になっていました。
今回は温泉目的のリーズナブルなプランだったので、予想外に驚かされたのは、料理の美味しさ! 実は清嵐荘の経営をされている会社さんは、美味しい調味料を次々開発される島根でも屈指のヒットメーカなので、食事がとっても美味しいワケも知って納得です。
山の中の国民宿舎とは思えないほどキレイで快適になって帰ってきた、清嵐荘。「また来ようね」と宿をあとにした次の週、またもや家族風呂を利用しに行ってしまいました。
これからも家族を連れて度々行こうと思います。