『星野リゾート 界 津軽』宿泊記ーりんごの浮かぶ青森ビバの湯船でまったり。心に響く津軽三味線。
2021年12月、南津軽郡・大鰐(おおわに)町にある「界津軽」に祖母と2人で宿泊しました。
前日は星野リゾート青森屋を利用して、星野リゾートはしご旅。
星野リゾートは青森県内に3箇所ありますが、どれも立地が良く観光しながら系列施設を渡り歩くことができます。
星野リゾートがお好きな方には青森県はもってこいですよ。
- お宿での実体験を書きました
- 津軽三味線の生演奏は、響きだけでなく演奏者の緊張感も伝わってきました。 とても近い距離感で演奏技法や楽器を眺められます。本当に時間があっという間でした。
- 記事の最後にはお宿のSNS口コミも!
チェックイン
ホテルがあるのは、坂を上がった山の中。そこだけが異空間のよう。
ホテル目の前の専用駐車場に車を停めて、中へ入ります。さっそくスタッフの方が出迎えてくださり、荷物を運んでいただきました。
まずはチェックイン。
フロントデスクにあった可愛いミニオブジェ。ちょっとした遊び心とおもてなし心に、これからの滞在が楽しみになりました。
ロビーの壁一面に描かれた絵が圧巻でした。一度見ただけで印象に残るほど迫力があり、一気に界津軽の世界観に引きこまれるようです。
あとで登場しますが、ここは津軽三味線の生演奏が行われる会場にもなっています。
せっかくなので、ステージをバックに祖母と記念撮影。スタッフの方が快く撮影を引き受けてくれました。
2人で旅行をしていると、揃って写真を撮れる機会がなかなか無いので嬉しかったです。
中庭
中庭にあるのは、界津軽の風景を代表する「津軽四季の水庭」
夜はライトアップされ幻想的な風景に。テラスでゆったりドリンクを飲みながらくつろいだり、思い思いの過ごし方ができます。
また夏は「津軽こぎん燈籠」が浮かべられたり、冬はかまくらが作られたりと、名前の通り季節によって違った風景を演出してくれるそうですよ。
私が訪れた時は2月頃。また違った季節に来てみたいです。
私の界津軽のちょっとした好きポイントは、エレベーターの扉に描かれてた菊の花。
横一列に流れるように控えめに描かれています。その上品さに引き付けられ、思わず写真を撮りました。
お部屋
いよいよお部屋に到着です。
まず目に飛び込んできたのは、左壁のこぎん模様。
紺と白色が畳とマッチしていて、落ち着いた温かみのある部屋です。
テーブルには、ウェルカムスイーツとして和菓子が置かれていました。
布団はふかふかで寝心地バツグン。床と近いローベッドは部屋が広く感じますね。旅に癒しを求めている私は、すぐにこのお部屋が気に入りました。
写真は奥の景色が夜なので暗く見えています。朝になると日差しが入り、気持ちの良い目覚めを迎えられました。
またアメニティは、赤に黄色模様のオリジナル風呂敷に包まれています。なんと風呂敷はプレゼント! 生地がしっかりしているので、長く使えそうなところが嬉しいです。
夕食
楽しみしていた夕食の時間です。
「先付け:鮪と雲丹のあられ和え黒にんにく風味」
雲丹を食わず嫌いしていましたが、この組み合わせで食べるのは本当に美味しかったです。
「煮物椀:海老真薯甘酒仕立て」
寒い時期だったので甘酒であたたまり、ほっこり。
海老の風味が口の中に広がる優しいお味でした。
「宝楽盛。八寸:零余子かまぼこ、常節のうま煮、穴子の八幡焼き、海老の白和え、旬野菜のお浸し、サーモン柑香漬け、織部金団、子持ち昆布の土佐揚げ・お造り・酢の物」
とても豪華。視覚でも楽しむことができます。
手前のお皿の左上、緑色の織部金団が美味しかったです!
少しずつ色々な味を楽しめることで満足感がありました。
「揚げ物。白子豆腐の包揚げ、鶏と根菜とフォアグラの東寺揚げ、鴨饅頭」
鴨饅頭の見た目が上品で可愛かったです。食べるのがもったいなくてしばらく眺めていました。
トロッとした庵とよく絡んで美味しかったです。
「鰤の土鍋ご飯」
見た目では伝わりにくいですが、かなりのボリュームです。底が深く、両手でしっかり持たないといけないほど大きな土鍋でした。
スタッフの方が目の前で混ぜてお皿によそってくださいます。
炊きたてで温かいのと、出汁の加減と三葉の香りの相性が良く、お腹がいっぱいでしたが手がとまりません。
厚みのあるゴロッとした鰤の大きな切り身は、混ぜるとまんべんなく身が散らばり、最後まで美味しくいただけました。
甘未はアイスクリームのベリーソースがけに、さつまいもチップスでした。ソースの酸味が程よく、さっぱりとしたお味。
大満足の夕食でした。
楽しみ方
温泉に行くまでの通路に飾られているのは、青森名物「ねぶた」
薄暗い廊下にパッと光る作品に思わず目を引かれてしまいます。間近で見る作品は迫力がありますね。
そして館内のいたるところに青森を象徴する装飾がまだまだ沢山!旅行中の楽しい気分がいっそう盛り上がります。
温泉の写真は撮れませんでしたが、青森ビバを使用したヒノキの湯船がありました。
そして温泉には、青森名産のりんごが贅沢に何十個と浮かんでいます。りんごの香りを楽しみながら湯船に浸かると本当に癒されますね。
入浴時間は、15時から翌1時、早朝5時から11時半まで。チェックイン後すぐ温泉で旅の疲れを癒すも良し、夕食後にじっくり浸かるも良し、朝風呂も良し…何度でも楽しむことができます。
私は時間の都合上、夕食後の1度しか入れませんでした。朝にも入れたら、また違った雰囲気を楽しめただろうなと後悔…。みなさんも宿泊の際はぜひ訪れてみてください。
こちらが先ほど私が圧倒されていたロビーの絵です。
この目を引く大きなステージでは、津軽三味線の全国チャンピオンの方とホテルスタッフの方による生演奏が行われます。時間は21時からで、なんと参加費は無料。
「これはぜひ聴きたい!」と祖母と並んで座って待っていました。
いざ始まった生演奏は、響きだけでなく演奏者の緊張感も伝わってきました。演奏者と観客、その場にいる全員が一体となって楽しめるところが大きな魅力です。
普段では見れないような近い距離感で演奏技法や楽器を眺められるところも、おすすめポイント。
本当に時間があっという間でした。
演奏の後はステージの奥にあるショップへ。お土産のお菓子などが販売されています。
伝統工芸品のこぎん刺しの雑貨や「津軽びいどろ」などそのほか。青森の歴史や文化、その地に伝わる物語や自然にまつわる書籍などが置かれていました。
普段なら見て終わるところですが、演奏を聴いたあとの気分の高揚感もあり、伝統工芸品やお菓子を購入しました。
朝食
会場は夕食時と同じでしたが、別の席へ案内されました。半個室空間です。
私は朝のメイクが終わっていなかったので、とてもありがたかったです。ギリギリまで寝ていたい派には嬉しいポイントでした。
朝食は和食御膳です。品数が多くとても豪華。
丁寧に手作りされており、体が喜ぶメニューです。
ホタテの貝焼き味噌です。こちらは津軽の郷土料理だとか。
朝からお魚とホタテがいただけるなんて贅沢な気分です。目の前で温めるので、好きなタイミングで出来立てを食べられるところがおすすめポイントです。
卵がフワッとしてきたタイミングでいただきました。
弾力と甘みのあるホタテももちろん美味しいですが、その香りと出汁がさらに旨味を引き立てていました。
青森のホタテは甘み成分である、グリコーゲンを豊富に含んでいるらしいです。さらに養殖ホタテの水揚げが日本一とのこと。とても有名なんですね。
青森旅行に来てみて、特産品の多さにびっくりしました。有名なのはりんごですが、黒にんにくやまぐろ、とうもろこし、ブルーベリーなどの野菜や魚介類、フルーツに至るまで揃っているので青森を感じながら食事をするタイミングがたくさんありました。
旅行の際はよく調べて計画していく派の私ですが、行ってみて知ることがたくさんあり、青森の魅力にはまった気がします。
まとめ
建物から食事に至るまで、とっても魅力的なホテルでした。
加えてスタッフの方がすれ違う時に目を合わせニコッと微笑んでくださったり、気持ちよく挨拶をしてくださったり、そのあとにお話ししてくださったりという心遣いがとっても気持ちよく大満足の滞在でした。
ホテルが好きでよく宿泊しますが、それぞれの施設でコンセプトを感じます。
寛ぎがテーマの所、ビジネスマン用、お客さんを世界観に引き込んで楽しませる所、建物から歴史と伝統を感じる所など様々です。
界津軽では、世界観と伝統、楽しませてくれるおもてなしの心、癒し、のどれもを感じることができました。さすが星野リゾートです…。
遠方ではありましたが、また来たいと思いました。皆さんもぜひ訪れてみてください。
星野リゾート 界 津軽 について
界・津軽は、800年の歴史がある大鰐温泉地域にあり、地域に密着した旅館となっ ています。
津軽三味線の生演奏や津軽りんご茶・りんご紅茶が体験できます。 大浴場には名産のリンゴが入っており、香りを楽しみながら冷えた体を芯から温めることができます。
施設内の至る所に「こぎん刺し」模様がデザインされており、シックな色合いに心落ち着つきます。数種類ある、こぎん刺しの中からお気に入りを探したり、ご当地楽にて「こぎん刺し体験」など、ゆっくりとした時間を楽しみましょう。
電車を利用する方には、アクセスに便利なJR大鰐温泉駅からの送迎バスもあります。(要予約)