『ペンション フンベHOFおおくま』宿泊記ー目利きの地元高級食材をこれでもかと堪能した
今回は彼と2人で、北海道の富良野へラベンダーを観るためにやってきました。
- お宿での実体験を書きました
- ここまでこだわって本当に良いものだけを提供してくださる料理宿は他に知りません!
- 記事の最後にはお宿のSNS口コミも!
目利きの宿へチェックイン!
「せっかく北海道まで来たのであれば『グルメな宿』に泊まりたい!」
ということで、富良野で1泊したあとは、こちらの『フンベHOFおおくま』に到着。2泊を過ごします。
こちらのお宿は、知る人ぞ知るお宿。
北海道で「ビッグ3」と呼ばれる、目利きのご主人が営むお宿なのです。
そして、本当に良いものだけを扱う農家の方や漁師さんと友人のため、北海道で今いちばん美味しいものを提供してくださいます。
こじんまりと快適なお部屋
到着して、部屋の説明を簡単に受けました。
客室は少しこじんまりとした印象で、ベッド2台がピッタリと収まるほどの広さ。お風呂は家庭のお風呂より少し大きいサイズの内風呂が男女別にあります。
ちなみに、いつもこの地方は夏もエアコンいらずなので、度の家もほとんどエアコンを設置してないそうです。この宿にも付いていませんでした。さすが北海道です。
とはいえこの日は、地元の方も驚くほどの猛暑日。とても暑かったので、さっとお風呂に入って、部屋でくつろぎました。
カニもウニも和牛も!夕食のお料理(1泊目)
そうこうしていると、夕食の時間に。
連休の中日のためか満席で、6組ほどの方がおられました。テーブルの間隔は少しせまく、後ろに注意しながら席に座ります。
まずは、ビールを注文。北海道といえばサッポロの生ですよね!こんな暑い日にはキンキンに冷えたビールを飲まないとやってられません。
正直ここまでは、宿もなかなか年季が入っていてサービスも普通でしたので、なぜ宿の評価が高いのかよく理解できませんでした😅
しかし!某有名旅館サイトで「北海道1位」になったことがある理由が、夕食になって分かりました!!
机に置かれたお品書きに、テンションが上がります! メニューを見て想像するだけで、わくわくしてきました!
このお宿で提供される料理は、全てが北海道産。お品書きには産地だけでなく、農家さんの名前、さらにはフルーツの糖度まで書かれています。
机の上にずらっと並んだ料理の数々は「宝石箱や〜🌟」と言いたくなるほどキラキラしていました。
さっそく、温かいものから食べていこうと思います。
まずは『和田農園さんのグリーンアスパラ塩天ぷら』
アスパラからあふれる汁が最高!太いのに歯切れがよく、ジューシーでした。揚げたての天ぷらとビールは本当によく合います。
食べ始めて30分ほど経ったころ、宿のご主人が出てきて1品1品を紹介をしてくださいました。
聞くところによると、このアスパラガスは『7月でも食べられるアスパラ』を目指し、農家の方が作ってくれたのだそうです。
実は、前日に泊まった宿で「7月のアスパラはおいしくないよ」と聞いていたので、まさか北海道産のアスパラを今回の旅行で食べれるとは思いませんでした。嬉しいサプライズ!!
北海道の農家さんは、色々な取り組みをされているんだと感動しました!
『こだわりフルーツトマトのカルパッチョ』
信じられないくらいに甘いトマトでした。カルパッチョにすることで、オイルと乳化した果汁がとろけます。モッツァレラチーズとも、抜群の相性。
『紋別産の牡丹海老と毛ガニのお刺身』
海老味噌がたまらなく濃厚。身はぷりっとした歯ごたえがありつつも、トロンとした甘さが口いっぱいに広がります。
「これは日本酒だ!」と思い、地酒の純米吟醸をいただきました。
毛ガニのお刺身は、冬ではなく夏に食べられる生のカニ。なんて贅沢なんでしょう!
ズワイガニに比べて、毛ガニは味が濃く身がしまっています。やはりこれも日本酒にすごく合いました。
『大津産イクラと広尾産生ウニの軍艦巻き。』
正真正銘の国産イクラは、プチッと口の中ではじけて、旨味が口いっぱいに広がります。こんなおいしいイクラを食べたのは初めてかもしれません。
比べるまでもないですが、回転寿司やスーパーでふだん食べているものは何だろうと思いました。
生ウニは、これまた正真正銘の国産生ウニ。
本物だと、こんなに海の味がするですね。ウニそのものの塩気とクリーミーさが素晴らしい。日本酒と相性抜群!日本酒組み合わせ史上最高です!!
『根室産の毛ガニ・タラバガニ・花咲ガニ』
このお宿は「冷凍ガニは絶対に出さない」こだわりがあるのだそう。港の事情などかあって、この時期なかなか手に入れるのが難しかったそうですが、なんとか知り合いの漁師さんから手に入れたそうです!
まずは毛ガニ。 これは本当に味が濃厚。少ない身に、味がギュッと濃縮されています。
続いてタラバガニ。今まで味の薄い冷凍のものしか食べたことがありませんでしたが、これを食べてタラバの印象が変わりました。
ただ茹でただけとは、とても思えないほど甘かったです。そして身はふっくらプリプリしていて、食べごたえがすごいのです! 本州でも各地でカニを食べてきましたが、こんなに食べごたえのあるカニは初めてでした。
そして花咲ガニ。こちらは食べるのは初体験でしたが、はじめの一口でもう、花咲ガニファンになってしまいました。身がふっくらとしているのに、甘くて濃いカニの旨味が口に広がります。
どのカニも新鮮なうちに茹上げられ、すぐに提供されます。そのため身ほぐれがよく、あっという間に食べきってしまいました。
続いては『十勝ポロシリ和牛サーロインA5-12』
カニだけでも充分メインとして満足ですが、なんとお肉までありました!
ランクを聞いただけで良い肉質なのはわかるのですが、本当にきれいなお肉です。
ただ霜降りになっているだけではありません。赤身と脂身のバランスが良く、脂がとろけて輝いていました。
陶板で焼くと一瞬で脂がとけてしまいます。なので、さっと表面に焼き目がつくくらいがジャスト!
ふつう、サーロインをいただくと「脂」というかんじなのですが、こちらは噛めば噛むほど肉汁があふれ、旨味を感じられました。1枚をペロッと食べてしまう、そんなサーロインステーキでした。
『ゆめぴりかのカニチャーハン』
こちらの『ゆめぴりか』は特別栽培米で、一人の農家さんのお米のみを使っているそうです。絶対にブレンドしないのがこだわりなんだとか。
ゆめぴりかは初めて食べたのですが、モチモチしすぎず、とにかく甘みが強いお米だと感じました。
『花咲ガニの鉄砲汁』と一緒にいただきます。
ひと粒ひと粒がしっかりと輝き、卵でコーティングされたチャーハンはシメに最高でした!
そしてデザートには『キングルビーメロン(糖度17.0度)』
じつはこの日の富良野観光で、先にメロンを食べていたのですが、観光地で食べたメロンとは全く異なるものでした。とにかく甘く、適度に熟しているので食感も損なわれておらず、果汁が口の中であふれました。
おいしいお料理をいただきながら、それぞれの食材の農家さんや漁師さんの話を聞くのはとても楽しかったです。
また店主の粋な計らいで、クジ引きがありました。私たちはフンベさんの名前入りのボールペンが当選。鮭やフルーツなどの高級食材が当たっている方もいましたよ。
その後も『特製ポテトチップス』『北海道産あずき使用の生クリームどら焼き』『黄色いスイカ』などが配られました。
「どこまでお人好しなのだ!!」と驚愕してしまう程のおもてなしっぷり。
私たちがいままで行った宿の中で、一番の最高の夜だったことは間違いありません。
夜はお腹いっぱいすぎて、すぐに寝てしまいました。
手抜きなしの朝食は目の覚める美味しさ
朝起きると、あれ程食べたのにも関わらず、不思議と胃もたれなどはしていませんでした。食材そのままを活かしたお料理が多かったからでしょうか。
朝食も昨日と同じテーブルでの食事でした。
朝食もとても豪華! 「これが夕食でも全く問題ないのでは」と思うほどです。
朝食のメニューは、
- ソーセージ
- サラダ
- ポテトサラダ
- ふかし芋
- ゆで卵
- とうもろこし
- すいか
- メロン
- プラム
- さくらんぼ
などでした。
フルーツがとにかく大好きなので、朝からこんなにフルーツをたっぷり食べられるのは幸せです。 特にプラムが甘くて、目覚める美味しさでした。
そしてまだまだあるんです。クロワッサン・食パン・バターロール。
パンに合わせる、あんこ・いちごジャムです。そして、パンに合うよう考案されたという特別なプリン。さらに、『十勝しんむら牧場の低温殺菌牛乳』が瓶ごと。
そのまま食べてもおいしいパンですが、パン用のプリンをつけると格別!濃厚な生クリームのようで、いくらでも食べれそうでした。
また、あんこも甘すぎず、豆の味がしっかりと残っていてます。ダメだと思いつつ、ひと瓶まるまる食べてしまいました。
いちごジャムも果肉感があり丁度よい甘さ。あんこといちごジャムをダブルで贅沢に付けていただくと最高に幸せ! それから低温殺菌牛乳をゴクリと飲むと『北海道』を全身で感じるようなおいしさでした。
ホタテも黒豚も!夕食のお料理(1泊目)
二日目の夕食です。
この日は釧路湿原で1日カヌーをしてきたので、やはりビールを頼みました。
前日とは違うメニュー表が置かれていました。
レモンをきゅっとしぼったアスパラガスの天ぷらとビールでいただきます。
『紋別産の牡丹海老・根室産の毛ガニ・広尾産の生ウニ・真ツブ』
この日は牡丹海老が1人2尾あり、濃厚な味わいをたっぷりと堪能することができました。
生ウニはまさかのてんこ盛り! 昨日が軍艦巻きだったので、これにはめちゃくちゃテンションが上がりました。日本酒でチビチビといただきましたが、夢のように山盛り食べることも叶う量でした。
真ツブは初めて食べたのですが、癖がなく旨味が強い貝だったので、とても気に入りました。かなり大きなサイズの真ツブで、肝が日本酒に抜群にあいました。
どんどんお酒が進みます。
お次は『根室産活ゆで毛ガニ』
昨日は3種類のゆでガニ盛り合わせでしたが、今日は『しゃぶしゃぶ』に変えてくださっていて、また違う味わい方ができて嬉しかったです。毛ガニの味噌は、たまりませんね。
『野付産の生ホタテにぎり』
肉厚のホタテは歯で噛むととろけていきます。生で食べると、こんなに甘いのかと思う甘さでした。
『広尾産きんき湯煮』
湯煮がこれほどおいしく感じる魚は、初めてかもしれません。
なぜなら、きんきは脂がすごい。たっぷりとのった脂が、シンプルに煮ることで煮汁に溶け、ちょうどよい味付けになっています。身はトロトロ、これまた日本酒が進むお味でした。
『根室産本タラバガニ・紋別産本ズワイガニのしゃぶしゃぶ』
しゃぶしゃぶとはいえ、生のズワイガニを7月に食べられるのは本当にうれしいですね。夏に食べるカニしゃぶは格別でした!
『黒豚の豚丼』
ご飯はもちろん、ゆめぴりかを使用。
昨日のチャーハンもよかったですが、甘辛いタレがかかったご飯に、お箸がとまりません。黒豚も肉厚なのに歯切れが良く、脂身と旨味が口の中で、いっぱいに広がります。
デザートは『キングルビーメロン糖度16.5度』食後のとっても甘いフルーツのおいしさは最高です。
この日もスイカやポテトチップス、生クリームどらやきをいただきました。
盛りだくさんのご馳走にお腹いっぱいで、またもや、すぐに眠ってしまいました。
気球体験を楽しんでからのチェックアウト
次の日は、朝早くに近くの公園で気球体験ができると聞き、体験に行きました。
6時から行ったのですが、すでにものすごい行列。
ぜひ早朝に行くことをおすすめします!ロープでつながれたものであれば、格安で体験できますよ。
気球体験から帰ってきて、朝食をいただきました。
朝食は一泊目と同じで、おなかいっぱいフルーツやパンを堪能しました。
チェックアウトのときに、宿の主人がお話ししてくださりました。
「いいと思ってくれたらまた来てください。」そう言っていただけたので、ぜひとも、また行こうと思います。
フンベHOFおおくまのブログ宿泊記まとめ
冒頭でも書きましたが、宿の設備やお風呂は正直期待できるものとは言えません。
しかし、北海道の地元高級食材をこれでもかとばかり提供してくださる心意気は、本当にすばらしいものでした。
全て北海道産。
冷凍ものは一切使わない。
そんなこだわりを発揮してくださる宿は早々ありません。
「北海道の食材を堪能したい!」「お腹いっぱい食べてみたい!」という食に全振りした宿をお探しの方には、まちがいなくオススメできる宿です。
これまでいろいろな料理宿に泊まってきましたが、ここまでこだわって本当に良いものだけを提供してくださる宿は他にありません。
ぜひ、みなさんも北海道の最高の食材を味わいに『フンベHOFおおくま』へ宿泊されてはいかがでしょうか。私が自信をもってオススメいたします。