『AMBIENT 安曇野ホテル』 宿泊記ーホテルからの眺望が素晴らしい山岳リゾートホテル
- お宿での実体験を書きました
- オレンジ色に染まった、間近に迫る北アルプス。窓から見える景色は同じなのに、昼、夜、朝と違った表情を見せてくれる。 こんなホテルはなかなかありません。
- 記事の最後にはお宿のSNS口コミも!
ホテルからの眺望が素晴らしい山岳リゾートホテル
2023年の春。父母のたっての希望で、AMBIENT 安曇野ホテルに宿泊しました。
私にとって、このホテルに泊まるのは2回目。前回は夫婦二人で結婚10周年の記念で、記念撮影付きプランで利用しました。
AMBIENT 安曇野ホテルは、標高1,000m付近に建てられた山岳リゾートのようなホテル。安曇野盆地から400mほど登った山の中にあります。
常念岳や蝶ヶ岳など北アルプスが間近に眺められる部屋と安曇野の夜景を楽しめる部屋の2タイプがあります。
前回は安曇野の美しい夜景が見られる部屋に泊まりました。
昨年はAMBIENT 安曇野ホテルが満室だったため、近くあるもう1件のホテルへの宿泊を検討したのですが、眺望が望めなかったことから宿泊を諦めた経緯があります。
今回は昨年のリベンジで、北アルプスビューのお部屋に泊まることにしました。
フロントからホスピタリティの高さを実感
前泊地が金沢で観光しながら安曇野に向かったため、チェックインが17時半と遅い到着になってしまった私たち。
間の悪いことに、ちょうど100人単位のバスツアー客のチェックインと重なってしまいました。父母を混んだロビーで長い時間待たせたくありません。
しかし、車から荷物を降ろしてロビーへ行くと、なんとチェックインの待ち時間はゼロ。
さらに、「ツアーのお客様は今からお食事に向かいますので、今なら温泉はまだ空いている可能性が高いですよ」と教えていただき、ゆっくり温泉を楽しむことができました。
久々の宿泊ですが、このホスピタリティの高さには驚かされます。
北アルプスの絶景!部屋からの眺望に感動
AMBIENT 安曇野ホテルは横に長いホテルで、ゆるやかに波を打つような美しく優しいフォルムが特徴的です。
裏を返せば、「一番端の部屋はかなり歩く」ということになり、お風呂や食事の度に足の悪い父母を歩かせるのは避けたいところ…。「予約時に伝えればよかった…」と後悔しながら、祈るような気持ちで部屋に向かいます。
幸いなことに部屋は手前の方にありました。そうなれば、次に気になるのは部屋からの眺望です。
このホテルを選んだ一番の理由は、部屋からの眺望です。建物がカーブしているということは、部屋によって眺望が異なるということ。
北アルプスの景観を愛する父母を満足させることができればいいのですが…。
そんな懸念は、部屋に入ると一瞬で消し飛びました。
部屋の端から端までつながる大きな窓の外には、北アルプスが間近に迫る絶景が広がります。
正面に蝶ヶ岳、右手には常念岳。
…写真が趣味の父母も写真を撮ることも忘れ、窓の前に立ち尽くします。
ふと我に返ると、思い出したようにカメラのシャッターを押し始めます。
その間、「あの山はなんだ?」
「その隣は?」
「蝶ヶ岳の雪形はどれだ?」
などなど、質問の嵐。
このホテルから見えている北アルプスの山(常念岳)に2年前登っていた私は、見えている山の名前や、そこに何があるかなどを得意げに話します。
その話を聴きながら、シャッターを切る父と母。このホテルに来てよかった!
普通に住める!広いお部屋
ひとしきり撮影すると、次は部屋の中を探検します。
「探検」という言葉は大げさに聞こえるかもしれませんが、今回泊まる「アルプスビューリビング付ツイン」は、普通のホテルで考えられない広さのお部屋です。
広々としたリビングに独立したミニキッチン、それとは別に寝室があり、普通に住めるほどのキャパシティがあります。
もちろん、会員制リゾートを運営する会社のホテルという側面があってこそ。
それでも、この広さと快適さには父母も驚きを通り越えて「こんな凄いところに泊まって大丈夫か?」と、不安を覚えるほどです。
開放的な大浴場でのんびりと旅の疲れを癒す
部屋で少し寛いだ私たちは、フロントのアドバイスの通り、団体客を避けて早めに大浴場に向かいました。
安曇野にもいくつか温泉がありますが、このホテルの温泉は中房渓谷からの引湯です。中房渓谷は北アルプスの名湯で、テレビでもたびたび取り上げられるほど。
このホテルの楽しみの一つなのです。
久々に入る大浴場は、記憶にあった大浴場より開放感があり、窓の外の景色を見ながらのんびりと入浴を楽しむことができました。
露天風呂は一つ下のフロアにあり、大浴場専用の階段でつながっており、着替えることなくそのまま行き来できます。
その階段が大浴場のものとは思えないほど広く立派。宿泊2度目にも関わらず、「お風呂の外に出てしまったのでは?」と不安になるほどでした。
露天風呂は少し狭いですが、火照った体を冷やしながら、のんびり浸かることができました。
ホスピタリティ、部屋、眺望、お風呂と、ここまで言うことなしです。
お待ちかねの夕食タイム
ホテルのお楽しみといえば、温泉と食事。
実は父母ともに、このAMBIENT 安曇野ホテルの食事の評判を複数の知り合いから聞いており、食事をとても楽しみにしていました。
前回の宿泊の際には、結婚10周年のお祝いにと無料でデザートの記念プレートを付けてくださり、私もこのホテルの夕食には素敵な想い出しかありません。
まずは前菜です。
盛り付けの美しさはもちろん、驚くほど繊細な味にうっとり。
一つ一つは小さいのに、それぞれが美味しく、一品一品が丁寧に味付けされていることがよくわかります。
お刺身は新鮮で、安曇野が海まで実はそう遠くないことを思い出させてくれます。
父母が大好きな信州サーモンも絶品です。
筍を葛か何かでよせたものは、素材を生かす出し汁の品のよさに感動します。
筍料理の手が込んだこと。
炊き合わせは、その一つ一つの味の深さに感動。種類ごとにしっかり仕上げた味の違いに感動すら覚えます。
煮物って、こんなに美味しい料理でしたっけ? そういえば、さきほどから父母から「美味しいねー・・・」とため息のような感想しか出てきません。
人間、感動を通り越えると口数が少なくなるのかもしれません。
焼き魚は信州らしくイワナの塩焼き。
沢に入ってイワナを釣る父はイワナの塩焼きの焼き方に強いこだわりがあり、いつも母を困らせていますが、この焼き物は文句なし。
香ばしさ、塩加減、身の柔らかさといい、絶品です。
父もまさかイワナの塩焼きが食べられるとは思わず、興奮気味です。
ご飯とお吸い物の前には、小エビの天ぷらが。
おなかがいっぱいという父母も箸が泊まりません。最近は家で天ぷらをすることも減った父母にとって、うれしいご誤算なのです。
デザートは、小さな柏餅と季節のフルーツゼリーと春らしさを感じられる一品。
さすがに父母も柏餅は入らずギブアップ。
いったい今日の夕食だけで、どれだけの品数をいただいたのでしょう。
見た目も華やかで、味も一級。春らしさ溢れる料理に、父母も大満足です。
希望が叶ってほんとうによかった!
星空と北アルプスの共演
部屋に帰ってくつろぐと、空には満天の星。夜空にうっすらと北アルプスの雪渓が浮かぶ夜景は、とても幻想的です。
カメラを向けると、しっかり山も星も映っていました。
前回泊まった街側の夜景も素晴らしいものでしたが、この景色はなかなか見られるものではありません。
明日はどんな景色を見せてくれるのでしょうか。
朝日に輝く北アルプスの絶景
早朝4時45分。寝心地のよいベットで気持ちよく寝ていた私の睡眠を何者かの気配と音が邪魔をします。
いつもと違う朝。
…そうか、ここは安曇野のホテル。
…ということは、
…朝焼けだ!
窓に目をやると、そこには外に向けてシャッターを切る父母の姿が。
…なんてこった。北アルプスが朝日に焼ける一番よい時間を寝過ごしてしまった。
急いでカメラを持って窓際に行くと、窓から顔を出し、‥その景色に圧倒されます。
オレンジ色に染まった、間近に迫る北アルプス。
こんな景色は山に登らなければ見られるものではありません。
景色に圧倒されてしまい、またしてもシャッターを押すのも忘れ、ただただ景色に見入ります。
窓から見える景色は同じなのに、昼、夜、朝と違った表情を見せてくれる。
こんなホテルはなかなかありません。
朝ごはんのバイキング
昨日の夕食の余韻から、「お腹が空いた」とは実はまだ言えない状態の私たち。
しかし朝食会場に行くと、その豪華さに驚きます。
品数の豊富さや手の込んだ料理の数々、そしてイワナの干物など地物の食材をふんだんに使用した品の数々に食欲も復活!
和食も洋食も素晴らしく、しっかりおかわりも。
食後のコーヒーを堪能しながら、今日の予定を確認し、部屋に戻りました。
なんて幸せな時間でしょうか。
チェックアウト あらためて素敵な館内
さて、楽しいホテル滞在もあとわずか。
お土産を買って部屋に戻ると、次の予定のため早めにチェックアウトせねばなりません。フロントで台車を借りると、大きな荷物だけ先に車に運びます。
部屋に戻りがてらホテルをゆっくり歩くと、その調度品などの品の良さに改めて感心します。
エレベーター脇にある消毒液の台だって、マルニ木工のもの。(同じものを中古で買って所有しているため、これが新品でどれくらいするのか察しがつきます)
こういったところからも、このホテルが滞在者をおもてなししようとする気持ちがよく伝わってきます。
部屋に戻ると、父母と例の窓際のソファで記念撮影し、感謝いっぱいチェックアウトしました。
まとめ
このホテルへの滞在は2度目ですが、「また泊まりたい」という気持ちは今も変わりません。
食事、部屋、眺望、お風呂、スタッフのおもてなしのどれをとっても一級です。
しかも価格はリーズナブル。ゆえに予約が埋まっていることも多く、ハイシーズンは前年の私たちのように予約が取れないことも。
北アルプスが迫るこの景観は、ほかにないこのAMBIENT 安曇野ホテルだけのものです。興味のある方はぜひ足を運んでみてくださいね。
AMBIENT 安曇野ホテル について
常念岳や蝶ヶ岳など北アルプスが間近に眺められる客室と安曇野の夜景を楽しめるお部屋が選べます。
客室は全室が長期休暇に最適なキッチン付き。
中房渓谷から引湯した温泉は美肌の湯と云われるアルカリ性泉質です。
露天風呂では香り高いヒノキの浴槽に浸かりながら、北アルプスの絶景を心ゆくまで 至福のひと時を過ごせるでしょう。
食事には、信州安曇野・北アルプスの地元の厳選された食材を使用した日本料理やバイキングを堪能できます。
会議室のほか、カラオケルームやバーカウンター付きのカラオケルームも完備。
穂高駅から送迎バスを利用可能です。(要予約)