『湯の蔵 つるや』宿泊記ー日本酒・温泉・お料理と最高の三拍子でした
彼氏と2人で岡山県へ、のんびりと温泉旅行にきました。
訪れたのは、全国露天風呂番付で「西の横綱」と呼ばれる『湯原温泉』。混浴露天風呂の砂湯が有名です。
今回は、その湯原温泉を源泉とする『湯の蔵 つるや』さんに宿泊することに。
- お宿での実体験を書きました
- 「温泉・料理・お酒も三拍子揃って楽しみたい!」という欲張りな方に絶対にオススメしたいお宿。
- 記事の最後にはお宿のSNS口コミも!
『湯の蔵 つるや』へ到着〜チェックイン
『湯の蔵』と名前にある通り、酒蔵のような外観。
のれんの横にかかっているのは、天然記念物のオオサンショウウオ。このあたりで生息しているため、湯原のイメージキャラクターになっています。
中に入ると、大きなサンショウウオ親子のオブジェに出迎えられました。
ロビーで座りながら宿帳を書いていると、
「この宿はむかし造り酒屋を営んでいたので、美味しい日本酒をたっぷりと味わっていただきたい。」
と宿の方から説明を受けました。
そしてその言葉通り、さっそくウェルカムドリンクとして日本酒がでてきました。
ゆっくりと美味しい日本酒を味わったあとは、宿の方の案内を受けお部屋へ。
清潔感があり純和風のお部屋
お部屋へ通され、中へ入ります。
清潔感がありつつも、温泉旅館らしい純和風な雰囲気で、温泉好きの私達にはたまらないお部屋でした。写真が無いのが残念です。
宿の方には、夕食の時間と場所の説明を簡単にしていただきました。
そしてさっそく、温泉に入ることにしました。
源泉かけ流しの貸し切り風呂
今回の旅の目的はこの湯原温泉です。
はやる気持ちを抑えつつ備え付けの浴衣に着替えて、さっそく貸し切り風呂へ行きました。
貸し切り風呂は露天風呂ではなく内風呂ですが、カップルでも一緒に温泉に入ることができるので、うれしいですよね。
ここは源泉かけ流し温泉。アルカリ性単純泉のクセのない香りで、何度でも入りたくなるお湯です。無色透明で、お肌がすべすべになりました。
利き酒
お風呂上がりには、なんと3種類の地酒を飲み比べすることができました!
宿泊中に1回だけ利用できるのですが、こんなサービスがあるのは初めてで、日本酒好きにはたまりません。
まずは『初しぼり』をいただき、フレッシュさを堪能。『冷やおろし』こちらは寝かせている分落ち着いた味わいで、少しマイルドになっています。
そして主力の『にごり酒』通常は甘いお酒を想像しがちですが、こちらはむしろ辛口と感じるようなスッキリした味わいでした。
湯原温泉の散策
お風呂上がりに最高の日本酒をいただいたあと、せっかくなので湯原温泉の散策に出かけました。
ジブリ作品に出てきそうな建物や、湯原温泉の『砂湯』と呼ばれる、河原に面した混浴露天風呂を見ました。
さすがに混浴に入る勇気はありませんでしたが、日本の温泉文化をまた1つ知ることができました。
夕食のお料理ではスッポンを堪能
夕食会場は個室だったで、安心して食事をすることができます。
席に着いて早々に飲み物を注文。やはりもともと酒蔵のお宿ですから、ここは日本酒の地酒を注文しました。
机に置かれたお品書き。やっぱりこの紙があると、すごくテンションが上がりますね。次に来るメニューを見て想像するだけで、わくわくします。
今回は湯原温泉で養殖されているという『スッポン料理』のコースを予約しました。人生初スッポン、とても楽しみです。
食前酒は、やはり日本酒でした。これでもか!とばかりに日本酒を提供してくださることに感動です。
驚いたのは、スッポンの生き血。
見た目で怖気づいてしまいますが、せっかくなので勇気を出していただきます。
味は想像よりサラッとしていて、焼酎で割っているからか飲みやすく、生臭さなどは一切感じませんでした。なんだかパワーが湧いてくるような、そんなお味です。
前菜は、
- 柿バター
- むかご真丈
- 海老寿司
- 砧巻き
- 青菜おひたし
- 手長エビ
- いか白味噌ゆず胡椒あえ
- 牛八幡巻き
さすが日本酒を提供する宿だけあって、日本酒に合うものばかりです。
『柿バター』は干し柿とバターの組み合わせ。レーズンバターに似ていて、酒の肴として抜群の組み合わせでした。
ねっとりしたイカと白味噌の相性がとても良い『いかの白味噌ゆず胡椒あえ』も、チビチビつまみながら日本酒をいただきました。
サーモンとイカのお造り。
脂の乗ったサーモンにワサビをたっぷりとつけると、日本酒に最高に合います。
スッポン鍋。
メインの高級食材ですが、スッポン一匹分はあるのではというボリューム感です。
ゼラチン質の皮の部分がなんともいえない、煮こごりのようなプルプル食感。そして噛むと地鶏のような食感なのですが、滋味深い味わいです。
黄色い丸いつぶつぶは、スッポンの卵。口の中でもろもろとくずれ、味はゆで卵の黄身のようなお味です。 スッポンの身と卵を交互に日本酒といただきました。
どの部分もとても美味しく、とくに皮のゼラチン質は今までに食べたことがない感覚で、初のスッポンを余すところなく堪能することができました。
茶碗蒸し。おだしたっぷりの茶碗蒸しは、スッポン鍋の合間にいただくとホッとする味わいです。
もずく酢。こちらもスッポン鍋の合間に食べると、またすっきりと食べることができました。
スッポン唐揚げ。
私は唐揚げ大好き人間なのですが、こんなに美味しい唐揚げは初めてです!
河豚や鶏の唐揚げも美味しいのですが、このスッポンの深い味わいには驚かされました。噛めば噛むほどに地鶏のような旨味がこぼれ、皮の部分の少しねっとりしたゼラチンも味うことができました。
スッポン鍋の雑炊。
スッポン出汁がたっぷりと出ていて、最高においしい雑炊に仕上がっていました。少し残ったスッポンの卵と一緒に食べると、また日本酒にも進みます。
おなかいっぱいで大満足!スッポンをこれ程たくさん食べようと思えば、都会ではお金がいくらあっても足りないと思います。
初スッポンは、最高の思い出となりました。
手抜きなしに丁寧な朝食が染み渡る
朝起きてすぐ、男女別の露天風呂へ。
早朝のためか露天風呂を独り占め状態で、とても気持ちよく入ることができました。この露天風呂は広めなので、温泉を十分に満喫することができます。
朝食は、昨日と同じ個室での食事でした。
朝食のメニューは、
- 湯豆腐
- 魚の一夜干し
- イカのお刺身
- 切り干し大根
- ひじき
- 生卵
- 豆腐
- サラダ
- ごはん
- お味噌汁
- 柿
などでした。
こんな豪華な朝食は、家では絶対に食べられませんので、旅行の楽しみのひとつでもあります。
生卵はご飯にかけて食べたのですが、これはもう最高でした!卵が新鮮なので黄身が濃厚。一瞬で胃の中におさまってしまいました。岡山県には有名な卵かけご飯専門店がありますので、卵の生産が多い地域なのかもしれません。
湯豆腐は豆腐のおいしさが際立って、身体に染みわたります。 切り干し大根やヒジキなどの味付けも丁寧で、昨日食べすぎた胃にも優しいお料理でした。
湯の蔵 つるやのブログ宿泊記まとめ
旅館の中庭には、オオサンショウウオがいました。本当に全く動かないのですが、見てるとなんだか癒やされました。
湯原温泉の泉質は癖がないため、何度も入りたくなりました。つるやさんには貸し切り風呂があるのも、ポイントが高いです。
そしてこの湯原温泉で養殖されているスッポン料理の数々はボリュームもすごいですが、お味も最高!日本酒とのマリアージュを考えられたお料理もすばらしかったです。
宿の方の「日本酒をたくさん味わっていただきたい!」という思いがつまったサービスは、他の宿ではなかなか味わうことができないと思います。
「温泉・料理・お酒も三拍子揃って楽しみたい!」という欲張りな方には、絶対にオススメしたいお宿となっております。
これまで、日本全国たくさんのお宿に泊まってきましたが、なかなかこんなに特徴のあるお宿はありません。
ぜひ、みなさんも最高の温泉と最高のスッポンと最高の日本酒を味わいに宿泊されてはいかがでしょうか。