『嶽温泉 山のホテル』宿泊記ー湯の花たっぷりの温泉は畳敷きでびっくり!
今回は小学生来の友人を連れ、はるばる青森県弘前市までやって来ました。お宿は、SNSで見つけたときから気になっていた「嶽温泉 山のホテル」に決めました。
- お宿での実体験を書きました
- お湯をすくうと、たくさんの湯の花。夜の静けさと、身体に残る硫黄の匂いと、甘酒と。人生になくてはならない瞬間です。
- 記事の最後にはお宿のSNS口コミも!
嶽温泉 山のホテルへ到着~チェックイン
市街地を離れ、しばらく山道を登ると、温泉独特の硫黄の香りがしてきました。平日に訪れたこともあって、夜がふける前の嶽温泉郷は物静かで落ち着く雰囲気。胸を躍らせつつお宿に足を踏み入れます。
すると従業員の方が津軽訛りであたたかく迎え入れてくれました。方言を耳にすると、祖母の家に帰ったかのような懐かしさを感じます。
清潔で雰囲気バッチリのくつろぎのお部屋
荷物を置きにお部屋まで。今回は1番端にあるお部屋を用意してもらいました。
2人にしては十分すぎる広さで、隅々まで清潔に保たれています。外の物音もほとんどせず落ち着いてくつろぐことができました。灯りや襖の装飾ひとつひとつが上品でとても気分が良かったです。
お部屋にはシャワーもついていて、万が一お風呂に入れない事態が起きても安心です。お布団の量もちょうどよく、ストーブも置かれ、あたたかい状態でねむりにつくことができました。
また、この部屋に泊まった人たちが思い出を書き記したノートが置かれています。その思い出のひとつひとつを巡って見知らぬ人の旅行に思いを馳せてみました。
嶽温泉 山のホテルの夕食のお料理
お宿でいただくご飯は、やはり格別ですよね。お腹をすかせて大広間まで向かうと、山の幸いっぱいのお料理が用意されていました。
ビールを注文し、乾杯。運転で疲れた身体にアルコールが沁みます。
味付けは少ししょっぱめで、東北の味といった印象を受けます。きのこや山菜といった少しアクの強い食材も、大変食べやすく味が整えられていました。
山菜が苦手な友人も、「これなら私も食べられる」と言って平らげていました。
ひとつひとつのお料理を味わっていると、まるまる一個のリンゴを使ったクリーム焼きが運ばれてきました。
「器になっているリンゴも食べられますよ」と説明があり、試しにかじってみるとシャキシャキしていて美味しく、蓋の部分まで食べてしまいました。写真映えも間違いない一品です。
そして名物のマタギ飯。山で熊狩りをしていた人たちが食べていた釜飯がマタギ飯の始まりだそうです。
ふんだんにキノコや山菜が入っていて、食べ応え満点でした。このマタギ飯の味に魅せられてやってくるお客さんも多いようです。どうやら私もそのひとりになりそうです。
この他にもデザートがあり、しばらく動けないくらいお腹いっぱいになりました。ボリュームも味もとても満足です。
金魚ねぶたに館内のお散歩も楽しい
夕食も終わり気分転換に施設内をお散歩していると、灯りがともされている空間にたどり着きました。
近づいてみてみると、たくさんの金魚が! 暖色照明と赤色が幻想的な空間をつくり出していて、とても美しかったです。弘前市の伝統的なお祭り「ねぷた」に飾られる「金魚ねぷた」と呼ばれるものだということが後になってわかりました。
スタッフの方によると、コロナ禍の影響で経営難になり『クラウドファンディング』を立ち上げたのだそうです。その返礼品として、支援者のお名前とともに金魚ねぷたが飾ってあるということでした。
山のホテルとお客さんとのかけがえのない絆が感じられ、多くの人に愛されているお宿であることが分かりました。
硫黄と湯の花に包まれて最高の温泉!
そして1番の楽しみであるお風呂へ。 到着したときから硫黄の匂いがむんむんとしていて、期待は最高潮です。
まずひとつめのお風呂へ。木を基調としたシックな空間です。洗い場は2つと少なめですが、空いているこの日は困ることはありませんでした。
身体を洗ってお湯に浸かると、全身がほぐれていくのを感じます。温度はあつすぎずぬるすぎず、絶妙な温度。これは、いつまでも入っていられますね〜。
お湯をすくうと、たくさんの湯の花。いい泉質であることがうかがえます。つるつるとしていて、お肌にも良さそう。
存分に堪能したところで、時間をおいて奥の方にあるふたつめのお風呂へ。 扉を開くと驚きがありました。
畳! 温泉巡りが趣味の私ですが、お風呂が畳に囲まれている光景は初めて見ました。腐らないのかな……不思議ですね。
こちらのお風呂の方が、アメニティも洗い場も充実していて広々としています。身体を洗うなら、まず奥のほうのお風呂へ行くといいかもしれません。
温度はこちらのお湯の方が熱めでした。サウナのごとく、限界までお湯に浸かりのぼせた身体を畳で冷ます、という行動を繰り返しました。
畳、良いですね。裸で畳の上に寝転ぶという、なかなか新鮮な経験をしました。畳の肌触りがやみつきになりそうです。
温泉の合間にはフリードリンクの甘酒!
夜もふけ友人も寝てしまいました。暇を持て余した私はまた温泉に浸かり、火照った身体を冷ましながらロビーでくつろいでいたところに、嬉しいサービスを発見。
「甘酒」サービス! 普段は甘酒をあまり好んで飲まない私も、こんなものを見つけたら迷わずいただいちゃいます。ほどよい酸味がアクセントになりとても飲みやすいお味。甘酒が好きになりました!
夜の静けさと、身体に残る硫黄の匂いと、甘酒と。 現実の雑踏から逃れて、思いきり翼を伸ばすこの時間は、人生になくてはならない瞬間であるように思います。
朝食にはしぼりたてりんごジュースも
忙しい日常であれば朝食なんてそそくさと終わらせてしまいます。朝食をゆっくり味わえるひとときは旅行ならではの至福の時間ですね。
夕食ほどボリュームはなく、ちょうどいい量。サラダもお刺身も新鮮なみずみずしい味がします。ご飯は白米とまぜご飯から選べる形でしたが、私は白米を選択。お米が進む料理ばかりで、あっという間にご飯が無くなりました。
朝食でいちばん驚いたのは、リンゴをその場で搾ってジュースとして飲めるサービスがあったこと。リンゴの味をそのままに味わえる、濃厚なリンゴジュースでした。
さすが青森県……このお宿に来てから何個リンゴを摂取したことか。「リンゴが赤くなると医者が青くなる」ともいうので、しばらく病気も怖くありません。
嶽温泉 山のホテルのブログ宿泊記まとめ
山のホテルはスタッフの皆さんの対応もお湯もお部屋もぽかぽかしていて、とても心があたたまりました。「津軽なまり」が今もまだ耳に残っていています。
施設内はどこも清潔かつ静かで、滞在している間は終始落ち着いてすごすことができました。お値段もお手頃なので、また気軽に泊まりに行きたいと思います。
青森を訪れた際には、山のホテルに宿泊されることをぜひオススメします。