『美ヶ原高原 王ヶ頭ホテル』宿泊記ー予約の取れない天空の絶景宿
この王ヶ頭ホテルは長野県の美ヶ原高原の山頂に構える日本屈指の絶景宿です!!
天空のリゾートと謳っていることだけあって、なんとホテルを構えている場所の標高はなんと
2034m!!
なんとスカイツリー三本分、以上の高さがある場所にホテルがあるんです。
驚きですよね(笑)。
そんな希少価値の高いホテルを全国のトラベラーが放って置くわけがなく、時期にもよりますが予約を取るのが、非常に難関でした。
そんな絶大な人気を誇る王ヶ頭ホテルに、やっとの思いで予約が取れ、宿泊してきた思い出を記します。
- お宿での実体験を書きました
- このホテルは長野県の美ヶ原高原の山頂に構える日本屈指の絶景宿です!標高はなんと2034m!
- 記事の最後にはお宿のSNS口コミも!
雪中の送迎車によるチェックイン
『雲海を見たい!』
と母が言い出して決まったのが、この旅行でした。
個人旅ではなく、バスツアーを利用しての団体旅行を選択し、いざツアーへ!!
バスツアーを利用する客層はやはり年齢層が高く、20代の私はかなり浮いていました(笑)。
そんな小さいことを気にしながらも観光バスは走り続け、美ヶ原の麓まで到着!
季節は冬。
雪山を観光バスが登って行けるはずがなく、ここからはホテルの送迎車へと乗り換え。
タイヤにチェーンを装着した送迎車の乗り心地が良いわけがなく、ガッタガタ(笑)。
くねくねとした、雪道を1時間以上も進む・・・。
ツアーの添乗員から、このことを事前に聞いていた私は
『この苦痛が1時間以上も続くのか・・・』
と送迎車に乗車した時はそう思っていましたが、道が進むにつれて、その憂いは晴れていったのです!!
送迎車の運転手が運転しながらも案内をしてくれたり、鹿や猿が顔を出してくれたりと、退屈することはありませんでした。
それに加え、山頂に近づいて行くにつれて、積もった雪が太陽に照らされキラキラと煌めいているのです!
地元では見たことのないような上質な雪を目にして
『この雪でかき氷をしたら、おいしいんだろうな〜』
とワケのわからないことを考えていました(笑)。
上質な雪に見入っている間にも送迎車は山頂へと近づいていき、次にこの景色が私の目に飛び込んできたのです!
初めて目にした樹氷の美しさに、私は言葉を失いました・・・。
太陽の光が樹氷の氷を溶かしている時に生じる、その輝きの美しさに私は釘付けになり、送迎車の寒さで冷えた窓を舐めるように、張り付きながら、車窓から見える景観に見惚れていました。
なので、1時間なんてあっという間でした(笑)。
そうこうしている間に、送迎車はようやくホテルへと到着。
天気にも恵まれ、意気揚々と送迎車から降りた私の第一声は
『さっむ!!!!』 でした(笑)。
なんと、この日の最低気温は氷点下
−13℃!!
極度の寒がりの私は、ベイマックスもびっくりな程の防寒をしていたのですが、それでも普通に寒かったです・・・。
寒さから逃げるように、ようやく到着した今回のメインである王ヶ頭ホテルの中へといざ!!
中に入るとこんな感じのエントランスとロビーラウンジで、少し古風に感じ、ホテルというよりは洋館ぽく感じました。
15時のチェックインよりも30分近く早く到着したので、少しここで待機してから、待望の客室へ!!
スイートルームの客室からの絶景に感謝
母と私が案内された客室は、西側の最上階!
部屋へ案内される道中の廊下も少し古風な感じであったり、本棚の横に椅子が少し置いてあり、そこで読書ができるようになっていたりと独特な雰囲気を醸し出していました。
渡されたルームキーも流木みたいな材質に案内された部屋の名称が掘られていたりと、親切なスタッフさんに対応して頂いたことも相まったのか、心底冷えていた身体が温まった気がしたのです。
少しほっこりし、ようやく一番気になる客室へ!!
母の誕生日だったので奮発しスイートルームを取りました!
客室に入って一番最初にすることって、部屋からの眺望を確かめることですよね?
これは絶対に私だけではないはず!!
そして確かめると・・・
縦に長い部屋の奥にはバスルームがあり、その奥には絶景が待ち構えていたのです!
涙もろい母は、少し涙を噛み殺しながらも
『連れてきてくれてありがとう』
とホテルにきて数分で感謝の言葉をくれました(笑)。
少し値は張りましたが、ここに連れて来れてよかったと本当に感じました。
長い移動で疲れていたので、少し客室で落ち着きたいと考えていたのですが、母が外に遊びに行きたいと言うので、いやいや外へ(笑)。
ホテルがレンタルをしているスノーシューを借りて、いざ極寒の外へ!
やはり、外はかなり寒いが天気に恵まれ、写真好きの私はホテルの外見れる景観に夢中でシャッターを押しまくりました!
やはり素材が良いと、いい写真が撮れますねえ〜
外に出てみると、先ほどまで一緒のバスに乗っていた紳士、淑女のみなさまがキャッキャとはしゃいで雪遊びをしているの目にし、思わず笑みがこぼれました(笑)。
若者の私よりも楽しんでいるように見えて、パワフルだなと感じたのと同時に、雪には童心に返る力があるのではないかと疑ったぐらいです。
三角点に行ったり、北アルプスを眺めたり
『槍だ! 槍だ!』
と槍ヶ岳のジャンダルムまで眺望できる、360℃のパノラマを充分に堪能しました。
ふっかふかの輝いた雪が目の前にあると、ダイブしたくなりませんか?
もちろん後先、考えずに私はキラキラとしたスノーパウダーに顔面から、ダイブをしました(笑)。
顔面が凍傷しそうで、死ぬかと思いました・・・。
絶景を擁する展望風呂
馬鹿なことをして、冷め切った身体を温めれるのは風呂しかない!!
ということで、母を放置し先に私は一人で一番楽しみにしていた展望風呂へ!
この氷のような冷たい身体で風呂に浸かれば、昇天してしまうこと間違いないと意気揚々に、濡れた服を全て脱ぎ捨て、いざ天国へ・・・。
あまりの絶景に風呂に浸かるのを忘れ、写真を撮りまくっていました(笑)。
一眼を風呂に持ってくるのを忘れたのが心残り・・・。
チェックインしたばかりで、まだ誰も人はいなく貸切状態で浸かることができ、無事GO TO HEVENできました(笑)。
露天風呂はなく、温泉でもありませんでしたが、この景色を眺望しながらの風呂は何よりも変えがたいです。
もう一つ、貸切の展望風呂がありますが、そちら予約ができなく、空いていれば利用できるというシステムだったので、残念なことに入れませんでした・・・。
夕食のお料理は信州地元食材のコース懐石
お風呂に浸かり、やっと部屋でくつろぐことができました。
客室から見える夕陽に黄昏ていると、時間はいつの間にか夕食の時間。
食事はお部屋食ではなく、お食事会場へ。
ダイニングへと近づくと、良い香りが漂ってきて食欲をそそる。
席へと案内されると乾杯の前に、注意ごとが一点あると言われました。
『高山ではお酒は控えめにしてください』と。
標高のある高山では、平地にいる時よりも酔いがまわりやすくなり、アルコールの影響で呼吸が抑制されるため、高山病になりやすいと補足を受けたのです。
お酒が好きで、今日もお酒を飲みまくるつもりでいた私と母は軽くショックを受けました・・・。
それでも料理が運ばれてくると機嫌はスグに戻り、旬の信州地産食材を使用したコース懐石料理に思わず舌鼓!
特に七輪で焼く、岩魚の塩焼きは物珍しさとインパクトがあり、それに加え絶妙な塩加減で絶品でした!!
これでお酒をたらふく飲めたら良かったのにな〜と、どれだけ思ったことか(笑)。
次の日のこと考えて、ビールを2杯だけ嗜み、しっかり完食し食事は終了・・・。
と思っていましたが、急にHAPPY BIRTHDAYの歌と共にロウソクのついたケーキが運ばれてきたのです!
確かにバスツアーの添乗員には、母が誕生日であることを伝えてはいたのですが、まさかのサプライズで私も驚きました!!
ホテルの従業員、添乗員、他のツアー参加者とみなさまに祝って頂き、母は感極まって涙腺崩壊、寸前でした(笑)。
しかし、懐石料理でお腹をいっぱいにしケーキがお腹に入らない・・・。
そのことを察してくれたホテルのスタッフさんが、気をきかしてくれてケーキをお部屋に持って行ってくれたのです。
給仕の時も常に笑顔で接してくれて、その上に機転も効き、サプライズまでしてくれて、サービス精神が旺盛で、本当に良いスタッフさん達でした!
星空観察・無料の雪上車クルージング体験
18時からスタートした夕食を食べ終わり、部屋に戻ると既に20時を過ぎていました。
天候の良い日は毎日行っているという星空観察の時間まで、少し部屋で寛ぐ。
冬の澄んだ空に、標高があり、あたりは光がなくて本当に真っ暗!
こんな好条件での星空が綺麗じゃないはずがない!!
と行く気マンマンだったのですが移動疲れと、高山でのアルコール摂取のせいで、ふっかふかのベットの上で寝転がっていたら、いつの間にか夢の世界へ・・・。
母は起きていたらしく、私を置いてきぼりにし一人で星空観察へ。
『こんなに綺麗な星空初めて見たわ〜』
と後に語っている母を見て、少し殺意を覚えました(笑)。
寝てしまった私が全面的に悪いのですが、起こせよ!! と感じましたね。
母曰く、スタッフさんが満天の星空の下でガイドしながら星座の説明をしてくれた鑑賞会だったらしいです。
本当に私も行きたかった・・・。
イベントは他にもあり、私が参加したのは雪上車クルージング!
これに乗り美ヶ原高原を走りアルプスの山々や樹氷を見れたりと白銀の世界を堪能できます。
タイヤがベルトコンベアなので、決して乗り心地はよくないですが、そうゆうアトラクションだと捉えて乗車すれば一層楽しめます。
それに、こんな乗り物にそうそう乗れる機会がないので、貴重な体験ができました。
今回のメインイベント雲海!〜富士山を添えて〜
今回の旅行の目的である雲海を見るために、早く寝て明日に備えました。
ご来光を見るために起きた時間はなんと
5時・・・。
重たいまぶたを擦りつつ、防寒をしてホテルの外へ。
早朝に雲海を求めて外に出るのは、私達だけではなく、他の人達も結構いて驚きました。
寒さで身体を震えさせながら、ご来光を待つこと数10分。
ようやく、真っ暗の空から群青色へと変わり、やがて茜色が空を染め、目当ての景色が姿を現したのです!!
言葉を失うとは、まさにこのことでした・・・。
雲海と富士山のコラボレーションに圧倒され、ただただ感動してばかり・・・。
これを見にきたんだ! と言わんばかりに、私も含めシャッター音が鳴り止まない。
母はただただ心を打たれていのか、言葉を発さずに絶景から目を離すことなく、眺めていました。
しかし残念なことに、この後、雲が現れご来光の姿を画角に納めることは叶いませんでした・・・。
こればかりは自然が相手なので仕方がないですね・・・。
ですが、雲海はこれだけでは終わりません!!
朝食の前に入った展望風呂で、また絶景を目にできました!
もう日本一の展望風呂と謳っても過言ではないと思いませんか!
見渡す限りの雲海に私だけではなく、他の人も風呂の中で写真を撮るという異様な光景(笑)。
朝食の時間さえなければ、ずっと浸かっていたかったぐらいです。
格別の朝食〜チェックアウト後も楽しむ余韻
朝食はちょうどいいボリュームで、健康に良い食材をふんだんに使った料理は格別でした!
信州そばをお鍋で温めて食べる、冷えた身体にものすごく沁みました。
朝食後は客室に戻り、くつろぎながらも最後の絶景を目に焼き付けていました(笑)。
チェックアウトの後は、送迎車の時間まで少し時間があったので、雪遊びをしたり、写真を撮ったりと、最後まで王ヶ頭ホテルを満喫しました。
王ヶ頭ホテルのブログ宿泊記まとめ
終わりに・・・。
王ヶ頭ホテルは絶対に、一度はあなたにも行って欲しいと感じ、紹介させて頂きました!
私は旅行会社に勤めていた経験があり、色々な宿に泊まって来ましたが、ここよりも良いと感じた宿は冗談抜きにしてありません!!
ここに泊まりに行く人のほとんどがリピーターで、それほどにファンが多い宿です。
リゾート地って、他にいっぱいありますよね?
温泉地や南国リゾートなど、しかし知る人ぞ知る
天空のリゾート王ヶ頭ホテルは、
唯一無二で、ここでしか味わえない経験や絶景が望めます。
確固たる自信を持って言えます。
間違いなく、オススメである最高の絶景宿であると・・・!